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村上 密 Blog

シロへの旅

「ハンナは夫に、『この子が乳離れし、私がこの子を連れて行き、この子が主の御顔を拝し、いつまでも、そこにとどまるようになるまでは。』と言って、上って行かなかった。」(1サムエル1:22)「彼女は雄牛三頭、小麦粉一エパ、ぶどう酒の皮袋一つを携え、その子を連れ上り、シロの主の宮に連れて行った。その子は幼かった。」(1:24)この2節を読み合わせると、ハンナとサムエルのふたりがシロに行ったように書かれてある。ここに夫は登場しない。しかし、ハンナが雄牛三頭を引いていけるだろうか。ましてや、幼子が雄牛を引けるだろうか。ラマタイム・ツォフィム(またの名をラマ)からシロまでは直線距離は約20キロである。それも山岳地帯である。しもべが何人か付き従い、雄牛を引いて行ったと考えるほうが自然である。おそらく、彼女とサムエルはろばに乗り、小麦粉一エパとぶどうの皮袋はハンナとサムエルの身の回りの物を含めて、別のろばに乗せて旅をしたのではないだろうか。24節に出て来る雄牛三頭の内の一頭が25節の雄牛と考えられる。この雄牛が、もし去勢されていない雄牛だったら、男が一人が雄牛一頭を引いていくのも難儀である。日本の平安時代の絵巻物には、牛車は6人の車幅に付き添われている。この牛は去勢牛かそうでないかはヘブライ語で読むと去勢牛になっている。それでも、おそらく3人以上の 男手が必要だったに違いない。このような人々は聖書には書かれていないが、想像することによって、彼女たちのシロへの旅の困難を理解できる。その信仰心の深さを思い起こすこともできるのである。一日で山岳の道を牛にえさを与えながら20キロ旅をするのは困難である。集団の食事のことを考えると女のしもべも従ったと思われる。三頭の牛にえさを与え、休み休み旅をすることを考えると早くて2日、ゆっくりで3日だろうか。10人近い集団と思われる。
by maranatha | 2019-03-13 08:00 | 聖書
宗教問題