2019年 03月 23日
故郷
故郷では野イチゴの白い花が咲き乱れ、ミツバチが飛び交い、ヤブツバキにはヒヨドリやメジロが蜜を求めて飛び交っている。コブシの花、ボケの花、アケビの花、レンギョウ、梅、山桜等々が咲き乱れている。ふかふかの山道を散歩した。5代前の先祖が住んでいたあたりを歩いていたら、水が染み出る小さな池を見つけた。アカハラが生息できる環境である。野道に出て、山を見渡し、沢筋と地下水脈に思いをめぐらした。どれくらい昔から先祖が住み着いたか分からないが、この辺りは、日本列島に人が住み始めた3万年ごろから人が住んでいる。縄文時代、弥生時代、古墳時代・・・長く人が住み続けてきた。父方と母方の家は沢筋に近い上に家を構えているので、その古さが立地で分かる。小山山は190mで山の等高線100mぐらいから水がよく出るようで、その上には沢があっても家はない。これで山の地層とその傾きがわかる。山の南西斜面には良い赤土が出るので奈良時代の国分寺の瓦がこの地で焼かれている。子供の頃、近所には瓦を造っておられる家があった。赤土で土面を作って遊んだのは土地柄である。
by maranatha
| 2019-03-23 18:00
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