2019年 03月 27日
苦痛から逃れる
カルトで精神的虐待を受けた人が、苦痛に対してどのような対処をしているだろうか。長く関わった者として、いくつか書き留めておきたい。
1、苦痛から逃れるために自死の道がある。遺族は何ができるか。自死をなぜするか、文書に書いてくれていたら、遺族は自死した人の無念を晴らすために、裁判に訴えることができる。
2、苦痛を逃れるために精神的病気になることがある。家族は何ができるか。私は、家族の依頼で、回復に協力してきた。回復の事例はたくさんある。
3、酒と薬の力を借りて、苦痛から逃れる道もある。体がボロボロになる。精神的な苦痛に肉体的苦痛がやがてやってくる。良い選択ではない。私はこの事例もいくつか対応してきた。
4、眠る道もある。人から再び苦痛を受けないために引き籠る。長く床に寝付く。昼夜逆転となり、食事が不規則となり、体が弱くなり、免疫が低下していく。この事例はよくある。カウンセリングで取り組んだ。
5、カウンセラーを求める道がある。できることならば、カルトの詳しいカウンセラーが良い。宗教のことがわからないカウンセラーでは、会話にならないことがある。
by maranatha
| 2019-03-27 22:51
| カルト