ある牧師が問題を起こした。内容は解任に値する。しかし、解任は責任役員会の3分の2の議決、次に教会総会で3分の2の議決が必要だ。それは、牧師が役員会の多数を味方につけているために難しい。また、総会でも解任は対外的に教会の恥になるため、教会員感情として受け入れがたい。それでは、辞任しかない。しかし、なかなか辞任に応じない。教会の中での解決は難しい。民事で訴えるしか突破口がない。私は代理人としてこの問題取り組み、それを伝えて、やっと折れてきた。こちらも相手の重要な役の任期満了、転任での決着に応じる方向で民事訴訟に持ち込むことはしなかった。交渉は一方的な要求をのませるだけではなく、譲歩も時には必要な時がある。