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村上 密 Blog

熊本弁

小学生の時、理科の問題にハイと答えた。答案用紙が帰ってきて✖だった。

私  先生、こるはハイたい。
先生 密、こるはハエたい。
私  おったちゃ、こるはハエちゅう言うたい。
先生 ぬしどんがそぎゃんいうたっちゃ、こるは教科書にハエてでとっとが。
   教科書にでとるごつかかんといかんたい。

家に帰ってから

私  おかあさん、ハイでまちごうた。
母  そら~、ハイじゃとおらんばい。
私  まちごうたつはこるばっかりだったたい。
母  よかたい。こるかるきいつけるたい。

私はこの時から方言で答えを書かなくなった。蠅を熊本弁ではハイともひゃあとも言う。おかあさんと言う言い方は、小学生になって、かあちゃんといっととはおかあさんというようにせなんばい、と勧められたからである。これからをこるかると言う。

熊本弁で灰をハイとは言わないでひゃあと言う。灰を被ることをひゃあかぶると言う。蠅をハエではなくハイ、灰をハイではなくひゃあと言う。母の実家の畑にひゃあがると言う呼び名がある。それは這い上がることである。畑が畑道より高台にあるので、這い上がらないと上がれなかった。はいといいえは、はいははいでひゃあと言わない。いいえはうんにゃと言う。一杯飲みませんかはいっぴゃのまんね。

by maranatha | 2019-06-25 23:42 | 故郷
宗教問題