2019年 06月 25日
熊本弁
小学生の時、理科の問題にハイと答えた。答案用紙が帰ってきて✖だった。
私 先生、こるはハイたい。
先生 密、こるはハエたい。
私 おったちゃ、こるはハエちゅう言うたい。
先生 ぬしどんがそぎゃんいうたっちゃ、こるは教科書にハエてでとっとが。
教科書にでとるごつかかんといかんたい。
家に帰ってから
私 おかあさん、ハイでまちごうた。
母 そら~、ハイじゃとおらんばい。
私 まちごうたつはこるばっかりだったたい。
母 よかたい。こるかるきいつけるたい。
私はこの時から方言で答えを書かなくなった。蠅を熊本弁ではハイともひゃあとも言う。おかあさんと言う言い方は、小学生になって、かあちゃんといっととはおかあさんというようにせなんばい、と勧められたからである。これからをこるかると言う。
熊本弁で灰をハイとは言わないでひゃあと言う。灰を被ることをひゃあかぶると言う。蠅をハエではなくハイ、灰をハイではなくひゃあと言う。母の実家の畑にひゃあがると言う呼び名がある。それは這い上がることである。畑が畑道より高台にあるので、這い上がらないと上がれなかった。はいといいえは、はいははいでひゃあと言わない。いいえはうんにゃと言う。一杯飲みませんかはいっぴゃのまんね。
by maranatha
| 2019-06-25 23:42
| 故郷