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村上 密 Blog

代理人

2019年も半ばが過ぎた。私は2015年3月末を持って主任牧師を辞した。あれから4年が経った。主任牧師を辞したのであって牧師を辞したのではない。3月末で辞したのは4月になれば60歳の誕生日を迎えるからだ。私の属する教団には定年制はない。牧師は80歳頃にだいたい引退している。私はやらなければならない働きがあり、50歳から段々といろいろな役を降り、役職を断ってきた。最後に残っていた責任の重い主任を辞したら、もう少し時間にゆとりができるのではないかと思ったがそうはならなかった。異端・カルト問題を扱う牧師は少ない。それがカルト化教会の問題となるともっと少なくなる。需要と供給のバランスがこの分野は崩れている。教会のカルト化の問題は、2005年聖神中央教会事件をきっかけに増えた。教会のカルト化問題を解決するために役立つのが代理人である。しかし、代理人には責任が伴うために、わかってもそれをするのは大変である。代理人の判断によって相談者に損害が生じたとき、法的には問題がなくても、道義的には何もないと言うわけにはいかない。また、相談者や被害者の問題を引き受けるために、加害者や加害者とみなされる人々、その関係者からいろいろな攻撃や妨害、嫌がらせを受けることもある。すでに多数と少数と言う立場に陥っている人を助けをするわけであるから、労の多い働きとなる。代理人として動くとき、相手の弁護士から、あなたの行為は非弁行為ではないか、と内容証明が届いたことが何度かあった。あなたのように労働の対価として報酬を頂いていないので、非弁行為には当たらないと反論すると、代理人として対応してくれた。弁護士と文書や口頭で交渉することもある。法の専門家と問題を話し合うときは、ある程度問題に関わる法的な知識がなければ軽くあしらわれる。ただ、こちらの強みは被害者の代理人になっていることである。被害を明白に文書化して抗議すれば、向こうは対処せざるを得なくなる。何年も逃げまわる団体や人物もいるが、それぞれ応分の報いを受けている。
by maranatha | 2019-07-02 17:50 | カルト化教会の被害者への対応
宗教問題

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