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村上 密 Blog

祈り 9

教会開拓4年目の出来事である。教会員の中から3名、説教者を養成した。私は、異端に捕らわれている子を持つ親の「子供を助けてください。」の叫びに応えるために、救出のために日本中を飛び回っていた。また、日本中から親たちが相談に来ていた。猫の手も借りたい忙しさであった。そのため、私だけではなく、何人かの説教者を必要としていた。教会員の中から数人を選び、教理の学び、説教学の学び、ルカの福音書の良い注解書の学びをした。それから、ルカの福音書を説教テキストにアウトラインと簡略な説教原稿を提出して、それを日曜日の礼拝や水曜日の祈祷会で説教することにしていた。すでにこの時は神学校に進んでいる2名の献身者がいた。加えて、教会で説教する器が3名いた。私は神学校を卒業し、伝道師、牧師になった人だけが説教するものだ、という立場に立たなかった。説教という方法で福音を伝えることは教会員でもよいという立場に立っていた。それで説教者を養成した。この3名はよく教会と私を助けてくれた。なぜ、このような器を養成したか。それは教会の伝道と牧会は牧師が勤めるものではなく、牧師と教会員が勤めるものだという理念に基づくものであった。ここに複数牧会の基礎が形作られた。神学校を卒業する前、チャペルで祈っていた時、神さまから「異端に捕らわれている人を救い出しなさい。遣わされた教会を力強い教会に形成しなさい。献身者を起しなさい。」と語り掛けを聞いた。その言葉への応答であった。
by maranatha | 2020-05-24 20:51 | 信仰
宗教問題

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