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村上 密 Blog

祈り 14

教会開拓5年を終えて、宇部の教会に転任した。転任早々、Tさんが、宇部の新聞社にあいさつに行きましょうと声をかけてきた。新聞社の応接室で記者がメモを取り始めた。翌朝、新聞に「村上密牧師来たる」の記事が掲載された。驚いた。赴任が新聞記事になるなんて。この街を知るために、そしてこの街の人の救いのために「種まき」しようと、広範囲に教会の配布物を自転車に乗って配布した。おしりはおさるのおしりになりそうなくらい。赴任当初は礼拝後は数名の礼拝出席者とお茶を飲み、いろいろな話を聞いた。7月までは静かな生活を送れた。それで長年の過労から体が回復した。その頃、大阪から電話がかかってきた。「村上先生、宇部に行かれたんですね。息子を連れて伺っていいですか。」「いいですよ。」来訪の日、私は教会の4階のベランダからバス停の方角を見てた。すると、お母さんと青年が陸橋の上から手を振って挨拶をしてきた。(その時、あいさつするくらいならすぐ間違いに気づいてくれるなと思った。)彼はその日に統一教会の教えの間違いに気づいて脱会を決心した。しばらく、教会の3階にあるゲストルームで過ごし、大阪に帰っていった。そこから私の前任地である教会に通った。彼はやがてピアノの調律師になった。彼のお母さんの口から伝わったのか、号砲がなったように全国から電話がかかってきた。
by maranatha | 2020-05-25 22:45 | 信仰
宗教問題