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村上 密 Blog

祈り 15

宇部では、Iさんが私の話を聞いて統一教会から脱会した。Iさんの兄の友人でHさんがいた。このHさんは「村上密、密、おもしろい。会ってみたい。」と言って広島からやってきた。今なら、「密です。」(近寄らないで!)だが、その当時は「密(ひそか)面白い名前だな会って切みるか」という人もいた。彼は私を1週間質問攻めにした。そしてそれが終わるとイエス・キリストを信じた。故郷に帰って、冬にまたやって来た。ゲストルームに宿泊した。私はその頃毎日午前中は祈り会と聖書の学びを宿泊者たちとしていた。そんなある日、いつも時間通り起きてやってくる彼が来ない。それで、「Hくん、起きてるかい。」と声をかけた。ドア越しにうめきのような返事が返ってきた。起きているようなので学びの部屋で待つことにした。顔の周囲を黒くしてやってきた。「その顔はどうしたんだい。鏡を見てごらん。」彼は鏡のところに行って驚き、部屋に帰って驚き、「先生先生」とあわただしくやってきた。「部屋と部屋にある布団の上が煤だらけです。」部屋のストーブが不完全燃焼したらしく、煤だらけであった。彼曰く「先生。僕は先生の声を聴いたとき、真っ暗なところにいました。死んでいたかもしれません。けれども、先生の声を聴いて起き上がることができました。」確かにあの部屋の状況だったら一酸化炭素中毒で死んでいてもおかしくない。私はその時、「君のいのちはもう君のものではない。君の生涯を生き返らして下さった神さまに献げなさい。」と語り掛けた。彼はやがて神学校に進み、牧師になった。毎日、毎朝、祈りと聖書の学び。この生活が驚くような出来事につながっていた。
by maranatha | 2020-05-25 23:05 | 信仰
宗教問題