2020年 05月 31日
祈り 27
創世記の22章に試練という言葉が出てくる。試練に合わせないようにしてください、と祈る人がいるが、試練は悪いものではない。ここに出てくる試練は、アブラハムから最も良いものを引き出す結果となっている。それは神を第一にする、それは神を愛することである。神は「あなたが、神をおそれることがよくわかった」と語られた。おれるは怖いではない、敬天の心である。「心を尽くし、精神を尽くし、ちからを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分を愛するように愛しなさい。」は律法のすべてを簡潔明瞭にした言葉である。アブラハムは試練によって神から最も大切なことを引き出していただいたのである。私たちの信仰の父アブラハムは、神が子孫を増やすと約束されたことと愛する独り子を捧げるようにとの矛盾する神の言葉に信仰で答えた。その信仰は、神が備えてくださる、である。イサクの問いにそのように答えているし、そのように雄羊が備えられた。そして、主の山には備えがある。このように備えるが繰り返し、22章には出てくる。試練に合わせないようにしてくださいではなく、試練を乗り越える信仰をください、と祈った方がよい。これでひとまず、「祈り」シリーズを終えることにする。
by maranatha
| 2020-05-31 23:26
| 信仰