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村上 密 Blog

関係性

ある方の愛犬とあいさつを交わした。私は手の甲を差し出した。愛犬は手の甲を喜んでなめてくれた。警戒心がないのは、ある方が私に対して警戒心なく、あいさつしてくださったからだ。ご主人の関係性を愛犬は読み取ることができる。私は久しぶりに少年時代に飼っていた「コロ」を思い出した。どこにいても「コロー」と叫ぶと走ってきて、「ハッ、ハッ・・」と息を弾ませながらそばに寄ってきた。相談者のある方々には、ペットを飼うように勧めることがある。人は人の心を傷つけることがあるが、ペットはまずそのようなことはない。安心して関係性を築いていける。それが人間関係で疲れた人を癒してくれる。

野犬は吠えても吠え続けない。吠えるのを止めるか去っていく。飼い主もなく自由だからだ。飼い犬が吠え続けることがある。それはしつけがされていないからだ。或いは、しつけをする人との関係性が悪いからだ。ときに、人間も制止ができないほど周囲に吠え続ける人がいる。私が知っている限りでは、家族の関係性が悪いか社会的に認められたくても認められていないので自己主張を繰り返しているケースが多い。人間はだれかに認知されないと不安定になり、不満を周囲にまき散らす。建設的な発言はほとんどない。だから周囲の人はその人たちの言葉に耳を傾けない。悪循環を繰り返している。注意しても聞かない。聞かないからもう注意しなくなる。放っておく、すると関心を向けてほしくて吠え続ける。まだ犬の方がいい。語彙が少なくて騒がしいで済ませられる。

犬を飼うとき、注意することがある。食べているときは触らない。食べ物を奪われると勘違いする。動物は食べるときでも周囲を警戒している。食べるとき、人は警戒心が取れるが犬はそうではない。仲間同士で食べるときでも、奪われまいと唸っている。身近にいるハトやカラスでさえも、仲間に奪われないように警戒している。人間が奪われたくないもの、それは尊厳である。プライドとはちょっと違う。



by maranatha | 2020-07-25 11:11 | 心理
宗教問題

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