2020年 11月 04日
しあわせもん
先月、90歳になる母とゆっくり話す時を持った。父が召されたのは66歳だった。私は来年66歳になる。
私:おかあさん、ぼくは来年、おとうさんが召された歳になるよ。おとうさんが召されたのは、ぼくが39歳の時だった。あれから26年が経ったね。
母:はやかね~。おとうさんは早くなくなったばってん、一番幸せな時に亡くなったたい。おら、村でいちばんしあわせもんていっとっとなさったもんね。
私:おかあさんなどぎゃんね。
母:わたしもいちばんのしあわせもんたい。こどもたちがみなようそだってくれたけんね。
両親とも、自分をしあわせもん(幸せ者)と言っている。苦労も悲しみもあっただろうに、それを含めてしあわせもんと言っている。人の幸福は人それぞれで、過ぎた年月をどのように見るではなくどのように観るかだ。
by maranatha
| 2020-11-04 17:44
| 故郷