心の歌

讃美歌３０１番「山べにむかいてわれ」は「私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。」（詩篇121:1～2）をもとに作られた。ミッションスクールに進み、高1の研修会が阿蘇で行われた。朝起きて、山々を見上げながら皆でこの賛美をした。最初に覚えた讃美歌である。以来、この賛美は私の生涯の折々に湧き出る泉となった。いつの頃か、山がシオンの山であることに気づいた。しかし、故郷の山々、阿蘇の山々が、この賛美を歌うたびに思い出された。人生の折々に、時には涙し、時には力を与えられた。いつしか、私の心の歌となっていった。誰にでも忘れられない歌がある。私は５０有余年、この賛美を口ずさんできた。