2021年 05月 26日
戦火の中で
死生観は、戦争の時と平和な時ではおのずと違う。戦争の時は、周囲の人が戦争で亡くなり、いつ自分も死ぬかわからないので、日々を生きていくのがやっとである。平和な時は、自分がしたいことができる。旅行や趣味に興じることもできる。仕事があり、医療が整っていれば、人生設計も立てやすい。人生設計とは楽しみを含むもので、希望をもたらす。義父の兄は、戦火の中で慰問袋を受取った。その中に聖書があった。活字に飢えていたので、むさぼるように読んだ。聖書を読んで、これを送ってくれた教会をやがて訪ねようと思って過ごした。訪問の機会がやがて訪れ、その教会で日本ではまだ珍しい女性の牧師と出会った。義父の兄は、福音を聞いて救われ、やがて女性牧師と結婚して自らも牧師となった。義父も救われ、牧師になった。義父の兄の子どもたちの中で3人が牧師になった。親族の中から救われて牧師になった人は20人以上になる。戦争中を生き延びただけではなく、平時に置いて、意義ある人生を送って、天に召された。
by maranatha
| 2021-05-26 09:30
| 心理