2021年 07月 11日
使徒の働き7章
Q:6章のところで聞きたいことがありました。
A:何でしょうか。
Q:それは、7節のことです。
祭司たちが大勢、次々と信仰に入っているのです。
今までになかったことですね。
A:配給で公平が取り戻され、使徒たちがみ言葉と祈りに専念するようになりました。
祭司たちが信仰にはいってきましたが、彼らは貧しい祭司たちです。
権力を持っている大祭司一族は富を独占しています。
貧しい祭司たちは愛の共同体に神が働いておられることを見たのです。
Q:7章はステパノの説教ではなく、最高法院での弁明ですね。
A:そうです。説教と思いがちですが、裁判の中での弁明です。
Q:使徒たちの時代の聖書理解を知ることができますね。
A:そうなんです。これはステパノだけではなく、当時の教会の理解です。
私がポイントと思っているところは37節です。実は3章22節でも同じことが語られています。
モーセは言いました。私のような預言者をあなた方の中から起こされる。
彼が語ることに聞き従いなさい。でも聞かないんですね。
Q:最高法院はイエスの裁判を開いてはいけない時刻に開いて、イエスを裁判にかけましね。
A:今度は死刑にする権限がないのに、ステパノを石打ちで殺しますね。
Q:ステパノもまた不正な裁きで殺されます。
A:権力者は民衆を恐れます。けれども、今回はリベルテンに属する人々が偽証して、
指導者を扇動し、裁判に訴えたのです。
Q:こんなパターンもあるのですね。
A:外国から帰ってきた人々は自分たちがユダヤ教に熱心であることを認めてもらいたかったのでしょう。
これで指導者たちからも、リベルテンの人々からも迫害されるようになりました。
Q:それで、8章2節にある、使徒たち以外はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされたのですね。
A:これはたいへんな出来事です。エルサレムの教会は信者の激減と財政難に陥ります。
それで、やがてパウロたちが異邦人教会から拠金を募って送金するわけです。
当時の献金は自分たちの教会の運営のためではなく、エルサレム教会を支援するためだったのです。
Q:初めて知りました。献金を募るときにそんな説明を聞いたことがありません。
A:献金は時代とともに変わってきました。私が願うのは自分たちのためだけではなく、
支援を必要としている教会に手を伸ばすことです。
愛の共同体であることを時代に即して取り組んでほしいのです。
by maranatha
| 2021-07-11 23:08
| 聖書