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村上 密 Blog

故郷が呼んでいる

来月は、緊急事態宣言が解除されそうなので、故郷行きの航空券を購入した。購入した翌日に電話があったので、チケットを買ったことを告げた。11月が来れば、母は91歳になる。父が66歳で召された時、お母さん、お父さんの分まで長生きしてね、と声をかけたことを思い出した。私は4月に66歳を迎えて、父が召された歳を迎えた。父は、家族のために一生懸命に働いて、66歳で召された。私は父の短命を不幸とは思わない。父はおれは村一番の幸せもんだと言って召された。私は困難を乗りこえて生涯を終えた父を尊敬している。父は、死を目前にして、ベッドの周りにいた家族や親戚の者たちの前で、キリストを救い主として受け入れ、キリスト教式の葬儀を私が行うことを受け入れた。私は村(*)で初めてのキリスト教式の葬儀を執り行った。だれも反対する人はいなかった。それどころか、親戚のおじとおばが、キリスト教の葬儀をしてほしいと言ってきた。おじはやがて信仰をもって召された。約束通り、千葉でキリスト教式の葬儀を執り行った。父の葬儀には500名ほどの会葬者があった。ビルの3階の広い部屋が告別式会場、入りきれない会葬者を2階の和室二間と広いリビングに入っていただいた。それでも入りきれない会葬者が玄関の外の駐車場や道にあふれた。父は、私が故郷に帰ったら、ここを教会として使えるように広く部屋を作った。私はまさか父の告別式会場として使われようとは思いもしなかった。その後、兄は故郷で教会を建てるならと、総合運動公園を見下ろす小高い丘の上に300坪の土地を用意してくれた。私はおそらく故郷に帰って教会を建てることはないだろうから、気持ちだけいただいておくと告げた。最近、大きな保育園の園舎を建てた。何とその建物の中に会堂として使えるスペースを作っていた。そこは小高い丘の麓の広い場所だった。ここでキリスト教の集会ばできっぞ、使ってよかけんね。墓にも入れるように大きな墓ができてる。親子二代で、私が故郷に帰えれるように備えてくれている。ある時、家族に終えんの地は、山の洞窟にしたい、と告げたら迷惑と言われた。それ以来、葬儀は残った者たちのしたいようにと任せた。隠とん癖が心の奥にあるのを抑えてこの歳を迎えた。もし、途上でキリストに会わなかったら、どこかで野垂れ死にしていたかもしれない。しかし、神はあわれんで私を救い、47都道府県をめぐって福音を伝えるように生かしてくださった。倒れるどころか、生きて人の役に立つ人生を送らせていただいた。ありがたいことだ。

*市の合併して大きな町となっても村と呼ぶ

by maranatha | 2021-09-23 09:00 | 故郷
宗教問題

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