Q:13章からは異邦人伝道が始まりますね。
A:アンティオキア教会は、聖霊の語り掛けに応答して、バルナバとサウロを派遣します。
Q:「送り出した」が2回あるのですが。
A:よく気づかれました。この派遣が教会と聖霊が一致してことを教えています。
Q:キプロスでサウロがパウロに呼び名が変わっていますね。
A:ペテロは小石、パウロは小さな者という意味です。謙遜な呼び名です。
Q:肩書を誇る人には気をつけなければなりませんね。
A:そうですね。
Q:13章は長いので、もっとも重要と思われるところを教えていただけませんか。
A:そうですね。16節から41節までが、会堂におけるパウロの奨励です。
パウロはイスラエルの歴史の中に流れる神の救済史を簡潔に語っています。
42節に同じことを次の安息日に語ってくれるように人々がパウロに頼んでいます。
彼らはこの奨励が自分たちにとってどんなに大切かわかったのです。
多くの人々が信仰に入りました。この奨励の中心的な教えは、
「このイエスを通して罪の赦しが宣べ伝えられているのです。」(38)
「この方によって。信じる者はみな義と認められる」(39)です。
パウロはこの奨励を受け入れて信じた人々に勧めます。「神の恵みにとどまるように」(43)。
Q:「とどまる」はヨハネが福音書で何度も書いていましたね。
A:イエスは、「わたしがわたしの父の戒めを守って、父の愛にとどまっているように、
あなたがたもわたしの戒めを守るなら、わたしの愛にとどまっているのです。」(15:10)
「わたしの戒めを保ち、それを守る人は、わたしを愛している人です。
わたしを愛している人はわたしの父に愛され、わたしもその人を愛し、わたし自身を
その人に現します。」(14:21)と語られました。
Q:「戒め」とは何ですか。
A:それは「あなたがたは互いに愛し合いなさい」です。これは次の2つのことばを一つにした教えです。
「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。
・・・あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」(マタイ22:36,39)
Q:どうして、2つをひとつにした教えですか。
A:互いに愛し合いなさいは、あなたの隣人を自分自身のように愛しなさいと共通する教えです。
また、わたしの戒めを守ることはわたし(イエス)を愛することで、それは、イエスを
遣わしてくださった神を愛することだからです。
新しい戒め、互いに愛し合いなさい、これを心にとどめて行いましょう。