人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

村上 密 Blog

「嵐の中で 6」

 昨年(2005年)5月24日(火)、25日(水)、沖縄で「カルト問題セミナー」を開きました。4月日永田保容疑者(当時)逮捕から約 1ヶ月半の時点で行われたセミナーでした。相談が始まった1月からの嵐の中で何を考 え、行動したかを知っていただくことは、カルトの類似事件にこれから取り組む 人々に参考になるかと思いレジュメを掲載することにしました。

(全7回に分けて掲載します、4/20掲載の記事「嵐の中で 1」 から順にご覧ください)

【 レジュメP.5】
セミナー3-2
心の変化と回復のためのカウンセリング 回復のためのカウンセリング

「神である主は、私に弟子の舌を与え、疲れた者をことばで励ますことを教え、朝ごとに、私を呼びさまし、私の耳を開かせて、私が 弟子のように聞くようにされる。」(イザヤ50:4)この御言葉を自分のことばにして祈る。

A 神への信頼の回復   
まず大切なことは神への信頼を回復させること。神との出会いに導くことによって身心の癒しが起きる。福音がその人自身の日常の経験の中に届くように 援助する。有効な聖句は「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従がって召され た人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは 知っています。(ローマ8:23) この御言葉の実際の体験を願い祈る。

 
B 人への信頼回復      
対人関係の恐怖心を取り除く。相手が関係を切らない限りこちらからは切らない。カウンセラーは良きサマリヤ人として関わる。神と 人への信頼回復の援助の自覚を持つ。因果応報的な話は一切しない。「神のわざがこの 人に現れるため」(ヨハネ9:3)の福音を伝える人となり、信頼を得る。

C 自分自身への信頼回復
心の中の思いが言葉化されて十分に表に出るよう に導く。自分自身の弱さと罪を認め、悔い改めに導く。セルフイメージが低くなっているので、その人の 存在をその人の目からではなく、神の目から尊いことを語りかけ、それを受け入れる ように勧める。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛してい る。」 (イザヤ43:4)その人の良い点に目をとめ、評価、しさらに成長 を助ける。カウンセラーの目から見ても、その人の魅力を発見し、語りかけ、自分自 身への信頼と尊厳の回復を助ける。

要約
 そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽く し、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛よ。』 これがたいせつ な第一の戒めです。 『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の 戒めも、それと同じようにたいせつです。 律法全体と預言者とが、この二つの戒めに かかっているのです。」 (マタイ22:37〜40)この御言葉の中に神、人、自 分自身との愛の関係が明文化されている。
by maranatha | 2006-05-01 11:30
宗教問題