白い家フェローシップチャーチの脱会後、私は「怖い」とよく言っていた。それは、悪霊の追い出し、霊の戦いの影響があったからである。霊の戦いでは、あちらこちらに多くの悪霊がいて、クリスチャンを攻撃している、と教えていた。私は、戦闘状態で、常に緊張と恐怖心を感じていた。私が「怖い事が多い。」とか、「これからも大変な事が起きる」と思い込んでいたのは、もう一つ理由がある。それは、白い家フェローシップチャーチに所属していた時、思いがけない出来事、よくない事が多く起こっていたからである。 そして、それは「悪霊の攻撃」か、「本人の不信仰」のどちらかの結果であるとされていた。どんな悪いことがあったのか、下記に列挙する。
1. 教会員の病気、体調の不良
よく病気になったり、入院や体調の不良の人が多かった。一人は「アルコールが原因ではないか?」と言われていた。突然亡くなったケースもある。
2. 教会員のうつ、パニック、リストカット
これは、悪霊の仕業、悪霊の攻撃とされた。その人たちは、悪霊の追い出しをされた。
3. 経済的な問題、よい仕事が見つからない、自営業の人は経営の不振
4. 教会員の交通事故
教会から夜遅く帰ることが多い。普段でも交通事故を起こす人が何人もいた。
5. 教会員はけがをする人が多かった 階段から落ちて骨折した人もいた。他にも 階段から7段落ちて、頭とひざと肩を打撲した人もいる。 その他、腰痛、首の痛み等々。
6. 大きなイベントの時、来客が集まらなく、アクシデントも起きた。 そのイベントの責任者(リーダー)はみんなの前で牧師から怒られた。 いきなり予定を変更されたりするので、信徒は大変だった。牧師の一言で、予定やプログラムが変わった。牧師は、それに従えないのは従順さが足りないか、悪霊の妨害と言っていた。この中の6番は、牧師が悪かったと思う。牧師は、計画をいきなり変えたり、予定外の支持をいきなりしたり、みんなの事は考えていない。うまくいかないのは当然である。 後の「病気」「けが」「交通事故」「仕事が うまくいかない」等々は、やはり「カルト化した教会」だったから、そうなったのか。なぜ白い家フェローシップチャーチの頃は、予測できない事や悪いことがよく起きたのか。「教会に来ると祝福される」と言われていたが、悪い事の方が多かった。 普段とは比べ物にならないほど悪い事が起きた。それはなぜだったのか。それで、会脱後も「いつ、また、あんな悪い出来事が 起きるのだろうか」と思って恐れていた。
私のコメント
白い家での事故は、睡眠不足、恐怖心をもって生活している緊張状態だからである。バトルストレスは戦争でいつ攻撃されるかしれない緊張状態が続いたために精神が壊れてしまう症状である。極端な悪霊の戦いの儀式が極度の精神的ストレスを与えたのである。繁栄の神学を取り入れている教会は、信徒を家族や社会から引き離し、教会活動中心の生活を強いる。相互監視、牧師への密告などが日常的で、気が休まるときがない。寝不足となり車事故をよく招く。これは「カルト化した教会」の特徴でもある。正常に戻るためには、教会から離れ、規則正しい食事と十分な睡眠をとることである。そして、カウンセリングを受けることである。自分で後遺症に気づくのには時間がかかるが、「カルト化した教会」の問題に詳しい牧師であるなら、回復を支援してくれる。