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村上 密 Blog

償い

 私たちがだれかに損害を与えたとき、どのように対処したらよいのでしょうか。

 まず必要なのは謝罪です。それも心からの謝罪でなければ相手の心に到達することはできません。その場を繕うための言葉であったら、相手が許さないと言ったとき、逆上して「こんなに謝っているのに」と口走ってしまうかもしれません。これは本当の謝罪ではありません。言葉だけでは済まされない損害を与えているとき、私たちはその損害にも目を向けるべきです。

 損害については以下のことを心がけましょう。
1、傷害:傷害を与えた場合、その人の受けた傷害のレベルに応じて償う。
2、苦痛:傷害の苦痛をどれだけの期間耐え忍んだかも、損害賠償に含めるべきです。
3、治療:傷害の全快までかかった医療費は負担すべきです。
4、時間の喪失:傷害のため働けなかった期間の労働賃金は保障すべきです。

 このような償いのために代価を支払うことを正面から取り組もうと考える時、私たちは後ずさりをしたくなります。自分の犯した罪の大きさから逃げ出したくなります。しかし、被害にあった人が心からの謝罪を聞いたときの寛大さにはしばしば感動します。許しの大きさを体験できるからです。しかし、加害者はこれを期待しての謝罪ではなく、本当の心からの謝罪が大切です。そして、償いは一生かかってもの心が大切です。
by maranatha | 2008-07-06 20:42 | 償い
宗教問題

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