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村上 密 Blog

デマを飛ばす人とカルト化の証人

 相手を不利な状況に追い込むために、虚偽の情報で中傷することをデマ(デマゴギーの略)と言います。デマを信じ易くするためには、虚偽の中に事実を交えます。読み手や聞き手は知っている事実が含まれるので、間違いないだろうと推測します。ここに誤解が生じます。人は、情報の断片に、自分の経験と知識をもとに推測を加え、自分の物語を作ります。そうしないと記憶できないからです。そこに個人差が生じます。それぞれに加工修整された物語は、他者との情報交換によって、さらに憶測が加えられ、いよいよ真実から遠ざかっていきます。匿名のブロガーの批評記事はその典型的な例です。加害者や被害者から聞き取りはなく、飛びかっている情報を自分の記憶の中に取り込み、空想物語に仕立てています。

 証人とは、事実を証拠立てる人です。過去の経験した事実について、公やけに報告する人です。裁判では証人尋問があります。裁判官は証人が虚偽の証言をした場合、罰があることを伝えます。証人は、氏名、住所、職業等を明らかにし、良心に誓います。このように、証人は証言に責任を持つ人のことを言います。証人は目撃者であり、体験者です。その証言はリアルです。

 教会のカルト化の被害者は、終末の時代の証人です。私は最近、教会のカルト化は終末に起きる背教ではないかと思うようになりました。そこには数々の偽キリスト、偽使徒、偽預言者、偽教師が登場してきます。彼らの神をも恐れぬ悪行三昧は想像を絶しているため、被害者の証人の方がおかしいのではと疑われるぐらいです。確かに、人は自分の想像を超える話を容易に受け入れません。クリスチャンでも「うそでしょう」「考えられない」「何かの間違いでしょう」と言います。このような教会のカルト化(背教)を信じたくない人は騙されるか利用されます。事実に目を閉ざす人は、真実を見極めることができません。被害者は周囲の無理解によって孤立を深めますが、口を閉ざしてはいけません。被害者の証言が、偽り人の野望と欲望を砕く力です。
by maranatha | 2008-09-09 12:25
宗教問題

by maranatha