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村上 密 Blog

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カルトからの自立

 人は幼少期に、親に完全に依存しています。青少年期には、部分的に依存し、やがて社会人になって親から自立します。それから、親子であっても、大人の良い関係を築きます。しかし、問題を起こす子供は、部分依存から共依存に陥ります。共依存とは、物や人に対して、切るに切れない悪い依存関係です。親は子供の気持ちを自分につなぐため、金銭を与えて甘やかします。子供は身に付かない使い方をします。お互いに悪いと気づきつつも、正しい関係を築くことができません。カウンセラーは、共依存の親子関係を改善するために、対話と理解を促します。自立を急ぐ親と子供の間に立って、穏やかな自立を勧める調停者です。

 カルト信者は、どのような道を歩むのでしょうか。完全依存から部分依存へ、部分依存から自立へという過程で、カルトに入信します。残念なことに、カルトリーダーを精神的な親と思い、完全依存になります。両親から見ると、子供っぽく見えます。カルトから離れても、教えから解放されず後遺症に悩みます。脱会には専門のカウンセラー(救出カウンセラーとも脱会カウンセラーとも呼ぶ)の助けが必要です。カウンセラーは、カルト信者が信じているのを破壊するのではなく、誤りに気づくようにアドバイスします。自尊心を傷つけないように。配慮がなければ、脱会後の人間関係の回復を疎外します。最善の策は、相手の判断力を援助することです。カウンセラーは脱会者が自分に依存してこないように気をつけながら、自立のための支援をします。早く働くことを希望している親と、やっと脱会した子供の間に立って、穏やかな自立への道を共に考えます。子供が自転車に乗り始めた時のように、後から支え、やがて手離します。
by maranatha | 2008-07-30 21:49

カルト化予防対策

 カルト化対策には、宗教的カウンセリング、弁護士との協力、行政関係との協力、マスコミとの協力が必要です。

 宗教的カウンセリングは、信仰の回復を援助します。心理カウンセリングだけでは、誤った聖書解釈を正しきれません。宗教的カウンセリングは、神学、心理学を併合した取り組みです。

 弁護士との協力は、霊感商法の経済的被害者の回復のために、1980年代に始まりました。このような協力関係が、カルト、カルト化に応用されています。

 行政機関との協力は、ヤマギシ、聖神中央教会事件で弾みがつきました。被害者がヤマギシの脱税の実態を名古屋国税庁に通報しました。そして、200億円の申告漏れがあり、約60億円の追徴課税が課せられました。10数年前、京都教会はヤマギシ被害者の救出センター、作戦本部のような時期でした。日弁連とも対ヤマギシで協力しました。聖神中央教会の場合は、京都府庁にケアのために協力を要請しました。府は今でも元信者の対応を続けています。沖縄の3つの教会、沖縄キリスト福音センター、沖縄リバイバル教会、沖縄べテル教会問題は、警察署、県庁、税務署のいずれかに実態を伝えています。行政機関が強制で動くということはありませんが、実態を伝えておくということは重要だと考えています。沖縄ベテル教会の裁判ではすでに被害者が勝訴しました。

 マスコミとの協力は、もっとも効果のある取り組みです。マスコミはカルト事件を度々取り上げています。一般の人々はTV、週刊誌等でカルトの実態を知ります。被害者の回復のための働きはできませんが、取り組む人や団体を紹介し、その役割を十分果たしています。アエラが「キリスト教会のカルト化」を取り上げたことによって、カルト化を否定する人々の発言を無力化しました。被害者は法廷に続き、メディアという発言の場を手に入れたのです。

 カルト化対策は取り組む人が特定の専門分野に安住することができません。様々な専門機関と協力関係を築かなければなりません。包囲網を作り、情報を共有し、事件を防ぐ必要があります。しかし、実情は後手に回っています。

 ウィリアム・ウッド師と「カルト監視機構」の設立のため、各方面に働きかけたことがあります。人員が集まらず実現しませんでした。1つのカルト団体を相手にするのではなく、全てのカルトを相手にするのですから、生命を危険にさらします。前方だけでなく、四方八方から攻撃を受けます。資金豊富なカルト団体から、名誉毀損で訴訟を起こされるでしょう。それでも私たちは必要だと思い行動を起こしました。本当に必要な働きですから、将来実現するでしょう。
by maranatha | 2008-07-28 20:18

「AERA」と沖縄リバイバル教会

 「AERA」(アエラ)No.34に沖縄キリスト福音センターが掲載されました。現在、沖縄では教会関係の裁判が2件続いています。沖縄キリスト福音センターと沖縄リバイバル教会です。アエラには沖縄リバイバル教会も掲載される可能性があったのです。北見、浜松、沖縄の3件は被害者の協力がありましたので、掲載が実現しました。今秋には沖縄キリスト福音センターも沖縄リバイバル教会も判決となります。マスコミ各社には事前に連絡したいと思います。カルト化が法的、社会的にも制裁を受けるということがメディアに取り上げられれば、少しは予防になるでしょう。
by maranatha | 2008-07-28 18:37 | 沖縄リバイバル教会

HCC報告を読んで

 ハーザー8月号のHCC報告に対する反論を書き上げました。9月号に掲載される予定です。小項目は以下の通りです。

1、実質勝訴
2、なぜ教会が訴訟の対象に
3、イエスの教え
4、パウロの教え
5、正義と公正
6、カルトとカルト化
7、虐待促進作用
8、虐待の予防
9、教会への警鐘
10、おわりに

 7月28日の「AERA」No.34にHCCの記事が掲載されました。顧問弁護士を持っているHCCでも「AERA」を名誉毀損で訴えるようなことはしないでしょう。「カルト化」が多くの人々に知られることによって教会の宣教の妨げになると考えるのは、被害者の視点からの発想ではなく、安全圏にいる人々の発想です。それは、被害の痛みを親身に聞く耳を持たない、傍観者の立場です。
by maranatha | 2008-07-25 18:23 | ハレルヤ・コミュニティー・センター

AERA(アエラ)

 ‘08.07.28に発売されたNo34号の「AERA」(アエラ)に北見、浜松、沖縄にある教会と牧師の問題が掲載されました。私は3件とも被害者たちから相談を受けています。今まで、カウンセリングに応じ、浜松と沖縄は裁判の支援をしてきました。3件とも教会に自浄作用がみられません。新たな被害者が起きないように、マスコミを通して、予防と対策に取り組みました。

 「AERA」(アエラ)発売後、新しい相談が舞い込み、その対応に追われています。金銭問題、セクハラ、規則違反を繰り返し、独裁的な教会運営をする牧師の問題です。いずれも、刑事・民事で取り扱う問題なので、弁護士、警察の協力が必要です。

 教会には、自浄力が必要です。そのためには、教会規則の中に、罰則規定を盛り込むことです。もちろん、それがあっても規則を適用しないで、独裁的に教会運営をする牧師がいます。しかし罰則規定があれば、責任役員の3分の2の賛同があれば、役員会を開くことができます。その役員会で解任すればよいのです。カルト化した教会の責任役員は独裁者のイエス・マンです。しかし、責任役員にも責任が生じることがわかれば立ち上がるかもしれません。

 教会に罰則規定がなければ、被害者は弁護士に相談するしかありません。その場合、被害者は経済的損害を受けていたりします。又、長年に渡って低賃金で教会献身をしていたり、定職についていなかったりです。だれでも裁判を受ける権利があります。低収入ならば、「法テラス」が弁護士会館にありますから、利用されたらよいと思います。今まで何人もの方が利用されました。

 私の働きは、カウンセリングから始まり、誤った聖書解釈で自由を奪われている人を、恐れから解放します。被害状況を詳しく聞き出すことによって、法的な解決方法のアドバイスもします。これらによって、精神的な回復をはかることができます。もちろん、裁判に持ち込む前に和解交渉をします。加害者に謝罪と償いの心がないと判断すれば、裁判に訴えます。教会規則に罰則規定がなければ、カルト化した教会で牧師解任は無理です。健全ならば、自浄力があるので解任しています。

 「AERA」(アエラ)に第一弾、第二弾と取り上げられた教会と牧師は、氷上の一角です。自浄力のない組織は消滅します。しかし、キリストの教えに留まる教会は消滅することはありません。この2000年間、いくたの危機があり、教会はそれを乗り越えてきました。それは、改革を実行したからです。アメリカでは教会から多くのクリスチャンが離れています。組織に依存しないで、信仰生活を守る人が起こされています。組織は自浄力がなければ、歴史の中で消滅します。私たちに問われているのは、信仰をしっかりと自分が持っているかです。
by maranatha | 2008-07-25 14:13

償い

 私たちがだれかに損害を与えたとき、どのように対処したらよいのでしょうか。

 まず必要なのは謝罪です。それも心からの謝罪でなければ相手の心に到達することはできません。その場を繕うための言葉であったら、相手が許さないと言ったとき、逆上して「こんなに謝っているのに」と口走ってしまうかもしれません。これは本当の謝罪ではありません。言葉だけでは済まされない損害を与えているとき、私たちはその損害にも目を向けるべきです。

 損害については以下のことを心がけましょう。
1、傷害:傷害を与えた場合、その人の受けた傷害のレベルに応じて償う。
2、苦痛:傷害の苦痛をどれだけの期間耐え忍んだかも、損害賠償に含めるべきです。
3、治療:傷害の全快までかかった医療費は負担すべきです。
4、時間の喪失:傷害のため働けなかった期間の労働賃金は保障すべきです。

 このような償いのために代価を支払うことを正面から取り組もうと考える時、私たちは後ずさりをしたくなります。自分の犯した罪の大きさから逃げ出したくなります。しかし、被害にあった人が心からの謝罪を聞いたときの寛大さにはしばしば感動します。許しの大きさを体験できるからです。しかし、加害者はこれを期待しての謝罪ではなく、本当の心からの謝罪が大切です。そして、償いは一生かかってもの心が大切です。
by maranatha | 2008-07-06 20:42 | 償い
宗教問題