人気ブログランキング |
ブログトップ

村上 密 Blog

<   2009年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧

カルトとサイコパス

サイコパス
 カルト指導者にはサイコパス(精神病質者)と思われる人物がいる。カルト問題を扱っていると、解決のために必要な知識を得るため、本に目を通す事が多くなる。その中で目に留まった一冊を紹介したい。「社内の中の『知的確信犯』を探し出せ」(ポール・バビアク、ロバート・D・ヘア 訳者真喜志順子 ファーストプレス)はサイコパスへの自衛策となる本である。カルト信者に薦めたいが、彼らはこのような本は読まない。しかし、脱会者の心の整理のために推薦しておきたい。

クリスチャンはだましやすい
 この本には「クリスチャンは警察に訴えないからだましても大丈夫だ」(p.353)と言う詐欺師が出てくる。ナイトと言う人は19の罪状で有罪判決を受け、詐欺罪で懲役6年の刑を受けた。牧師やクリスチャンがだまされた本当の話である。教会では「裁いてはいけない」「ゆるしなさい」「なぜ、だまされているままでいないのか」と教えているいるので、彼はその教えを逆手に取ったのであろう。確かにクリスチャンはだまされやすい。日本でもカルト化した教会ではクリスチャンがよくだまされている。私はカルト化した教会の被害者へ「訴えてよい」「償いを要求してよい」と教えている。被害者は始めは戸惑うが、聖書と法律に基づいて教えると理解してくれる。

サイコパスでは
 「あの牧師はサイコパスではないか」と思うときがある。相手によって態度を変える。巧妙に立ち回るので、周囲の人は気付かない。事実を織り交ぜてうそをつくので、周囲にはもっともらしく聞こえる。加害者なのに涙を流して被害を訴えるので周囲は混乱する。教会員が段々減少し、後で調べると、ひどく裁かれ、罵倒され、傷ついて辞めている事が判明した。まさか牧師に精神鑑定を受けたらとは言えない。それで、被害者の相談をうけつつ、法的対応を検討している。 
by maranatha | 2009-12-22 07:47

虚像

カルト指導者は人一倍五欲の強い人物が多い。五欲とは、食欲、色欲、財欲、名欲、趣欲である。グルメを自認する指導者。女性信者に性的虐待を与えて反省しない指導者。宗教を隠れ蓑に蓄財に励む指導者。大層な肩書きを創作する恥ずかしい指導者。趣味が高じて横領に手を染める指導者。今年も醜聞を振り撒く指導者を耳にしない月はなかった。カルト信者は五欲の指導者をどのように見ているか。信者はカルト王国の中でカルト用語や宗教的装飾に目が曇らされている。指導者が何事かをなす、偉人、超人、英雄となっている。

マスコミが報道するカルト指導者は、視聴者受けするようにデフォルメされている。それゆえ、信者はマスコミを悪魔の媒体と見なしている。しかし、信者は自分自身が虚像を作っている事に気付いていない。マスコミの報道は視聴者の啓発には役立っても、信者の脱会にはあまり役立たない。

私は虚像に捕らわれているカルト信者の救出カウンセリングに30年近く携わってきた。説得を重んじた時期は、信者がカルトとの教えの矛盾に気付くように、内部資料の比較を試み、外部資料は客観的資料を提供してきた。カウンセリングを重んじ始めた時期は、オウム真理教の地下鉄事件が起きた頃である。心を聞くことは私自身に転機をもたらした。

カルト信者の心を聞くようになってから、私は信者がカルト指導者そのものにではなく、マインドコントロールによって信者の創作した虚像に支配されているように思えてきた。それは、私が知っているカルト指導者と乖離し過ぎているからである。結婚詐欺は第三者から見ると、何でこんな人をとなるが、恋をしている人には大切な人である。しかし、実体を目前にして、見えているのは、虚像である。恋心は心が酔っている状態で、酔えば理性や感覚は麻痺する。目に映る恋人は被写体に過ぎない。こころに映る恋人は願望が投影されている。同様に、カルト指導者は信者の願望と恐怖心、そして理想の投影をされている。ここにカルトの熱狂の原因があるように思える。
by maranatha | 2009-12-20 22:31
宗教問題