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村上 密 Blog

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アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機 2

 10数年前、アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団のある教会で、シュタイナー(キリスト教の異端)を信奉する人物に洗礼を授ける事件が起きました。当時この教会のA師は洗礼を授ける資格がないため、主管者を招き、シュタイナーの信奉者と知らせずに洗礼を挙行させました。洗礼後、信仰告白文を信奉者が読み上げた時、主管者は驚きました。それは信仰告白とは言えない内容だったからです。普通は信仰告白の後に洗礼です。A師が事実を事前に知りながら、その事実を主管者に伝えず、異端信奉者への洗礼を挙行させたのです。主管者を間違った洗礼に巻き込んだA師は、このことで反省することもありませんでした。洗礼を受けた人物が、洗礼後の学びや礼拝で、真実な信仰に導かれれば良かったのですが、そうではありませんでした。A師が任地にいる間、かえってシュタイナー信奉者が増えていきました。それどころか,A師は不在の時、シュタイナー信奉者に説教を依頼する始末でした。

 A師は結婚のため他県の教会に転任しました。後任のB師はやがて伝道牧会で困難を覚えるようになりました。転任したA師が、背後で信徒と連絡を取り合い、後任のB師に対して中傷を続けたからです。後任者のB師が結婚した後もB師夫妻に対して中傷を続けました。このことが分かったのは,悔い改めた信徒が事実を告白したからです。A師の倫理性が疑われます。

 転任したA師は、その後、B師夫妻の所属する教区に再び赴任して来ました。それから教区の牧会倫理規定を無視し、B師夫妻に断りもなく、信徒宅を訪問し、家庭集会を始めました。これがB師夫妻の伝道牧会を混乱させました。B師夫妻は理事会に問題解決を依頼しました。ところが派遣された二人の理事は問題の人物を庇い立てする始末でした。当然理事会には偏った情報が流れ、この件に関する判断が歪められることになりました。困り果てたB師夫妻は私に相談を持ち掛けました。以後、私は代理人として理事会と交渉を重ね、教団総会でこの問題を何年も追及しました。その間,シュタイナーを容認するA師を庇いだてする教職から相当悪質な野次を受けました。その中には後に教団の要職についた人物もいます。このような中で,私は教師服務規定の必要を覚え,総会に訴えました。これに対してしてある理事長は教団に馴染まないと反論しましたが、それでも総会で訴え続けました。(後に前回のブログに掲載した問題の教師倫理規定が出来上がるのですから皮肉です。)シュタイナーの問題が段々明らかになり、総会は服務規程を承認する方向に流れていきました。

 2009年、理事会はシュタイナー問題と教区倫理規定を解決するため、A師に交渉を働きかけていました。ところが、問題の当事者はずるがしこくも時間を稼ぎ、教会ごと教団を離脱する結果となりました。この問題に取り組み始めてから理事会は3回交代しました。最悪の結果を招く前に何度も解決の方法はありました。しかし、優柔不断、組織防衛(理事会の保身)が問題解決を妨げました。

 理事会が問題を穏便に解決しようとして,被害者に不利な条件を押し付ける理事会の対応は,聖書的な対応ではなく,人間関係を重視する対応の仕方です。また,問題の真相をよく知らない教職が人間関係を重視して庇いだてすることは,被害者を更に苦しめる結果となりました。異端容認が判明したにも関わらず,A師に対して処分ができなかった事なかれ主義と問題の先送りは、何の解決ももたらしませんでした。ここにアッセンブリーの危機があります。
by maranatha | 2011-07-26 20:53

アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機 1

 2010年11月のアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団(以下アッセンブリー)の総会において、議案第八号「AG教団教師倫理規定の件」が可決しました。「第二章 禁止事項」の中に「第十二条(教団内における訴訟行為について) 教師は、教団内における争いを解決する手段として、聖書的な原則に立ち、話し合いと和解、赦しの姿勢で問題解決に当たることとし、司法の場における解決方法を極力回避することに努め、また、訴訟の提起ないしこれに類する解決手法を勧め、助勢することを行なってはならない。」を設けました。

 私はこの可決に、これからアッセンブリーは間違った道を歩み始めるのではないかと危機感を覚えました。教師性善説的理想論は危険です。善を悪、悪を善とも主張するカルトは、「裁判を受ける権利」を実質上取り上げても、内部規定を設けたりはしません。ところが、JEAに加盟して良識的と思われているアッセンブリーが、反社会的と受け取られかねない議題を総会で可決し、教団の全教師から「裁判を受ける権利」を「教団内における争いを解決する手段」と限定しつつも禁じたのです。従来、重要な議案は事前に教師全員に説明する機会を理事会は持ってきました。しかし、今回は抜き打ち的に可決に持っていきました。この手法そのものが独断的です。

 なぜ今ごろこの問題を公開するのかといいますと、議案提出者の教団理事会の中に、行き過ぎた条文であったとの反省がないからです。そこで、どのような議案が提出され、どのように私が反対の意見を述べたかを資料と共に公開し、キリスト教界にこのような教師倫理規定が広まらないように努めたいと思います。

 もし、教団の教師倫理規定を悪用し、教団財産を乗っ取ろうとする教師が出て、話し合いでも解決することが出来なかった場合、教団は大きな損害を受けます。異端を容認する教師が現れ、信徒を惑わし、教団財産を乗っ取ろうとした場合も同様です。「聖書的な原則」の通じない人物が登場する時、教団は無防備になります。損害を被ることが十分予想されるのに、理事会はどのように対応するのでしょうか。今からでも遅くありません。今年の総会で、「十二条を削除する」との改正案を提出することです。

資料
AG教団教師倫理規定の件

教職倫理規定について (村上密)

宗教団体の倫理規定で団体職員の裁判提訴や
 信者に裁判を勧めることを禁ずることの可否 (弁護士 山口広)


意見書 教団教師倫理規定第十二条について (弁護士 今村嗣夫)
by maranatha | 2011-07-15 05:30

仮想敵国

 「アメリカはいつ日本を仮想敵国としたか。」これは6年間毎月沖縄を訪問しているうちに、心の中に湧き上がってきた思いです。日米同盟なら、なぜ敵国条項を外さないのか。敗戦により、日本はいまだに米国に従属を強いられている状況です。戦後の「日米経済摩擦」は「日米経済戦争」とも言われ、いつも日本は米国に譲歩させられてきました。

 最近、本屋で『黒船の世紀 上下 あの頃、アメリカは仮想敵国だった』(猪瀬直樹 中公文庫)を購入しました。「アメリカはいつ日本を仮想敵国としたか」を連想したからです。本の帯びには「日露戦争の勝利 それは新たな敵、アメリカの出現を意味した」とあります。猪瀬氏は黒船来航を起点にこの物語を展開します。テーマを持って歴史を知ろうとすると、本の方から近づいてきます。もう一冊、私の問に回答を与えてくれる書籍に出会ったのです。それは『英国機密ファイルの昭和天皇』(徳本栄一郎 新潮文庫)です。38ページから40ページにありました。抜粋すると「一九〇二年二月、ロンドンで調印された日英同盟・・・日英両国は軍事同盟を結び、一朝有事の場合、共に手を携えて戦うこと・・・日露戦争前、米国の陸海軍統合委員会が、仮想敵国との戦争計画『カラー・プラン』を作成していたのは有名だ。その対象は二十ヶ国以上の上がり、対日作戦は『オレンジ計画』と呼ばれた。・・・米国が潜在的に恐れていたのが日英同盟だった。なぜなら第一次の日英同盟条約には、日英のどちらか一方が戦争に入った場合、他方は参戦して武装援助する義務が明記されていたからだ。もし日米戦が勃発すれば、同盟がある限り、米国は英国とも戦うことになる。一九一一年の第二回改定でこの義務は除外されたが、・・・米国は、日英同盟の破棄を画策し始めた。一九二一年から二二年のワシントン軍縮会議で四ヶ国条約を結ぶに当たって、米国は英国に日英同盟破棄を要求し、受け入れさせることに成功した。」米国は英国と仮想敵国日本に対して離間策を用い、将来の日米戦争を有利にする条件を手にしました。

 仮想敵国を持つことは、国家を統制する一つの手段です。国民を思想統制することも出来ます。カルトはミニ国家のようなもので、信徒を思想統制するために仮想の敵を創作し、恐怖のマインド・コントロールや情報のコントロールで信徒を支配します。私はしばしばカルトから敵扱いにされます。もし、私に対して憎しみの感情を持っている人がいたら、その人は感情のコントロールに陥っています。人を知るためには、誇張したり、矮小化しないことが大切です。
by maranatha | 2011-07-11 21:32

『警視庁情報官 シークレット・オフィサー』

最近,『警視庁情報官 シークレット・オフィサー』(濱嘉之 講談社文庫)を読みました。世界で暗躍する世界平和教のモデルが韓国で世界平和統一家庭連合(現 統一教),日本では世界基督教統一神霊協会(通称 統一教会)といわれるカルト集団であることは明白です。彼らが金剛山観光や豆満江の利権や米国の水産利権に食い込んでいることは自明のことです。世界平和教関連の右翼団体が勝共連合であることも読めば分かります。勝共連合は岸信介,児玉誉士男,笹川良一と関係が深い右翼団体です。

 オウム真理教と統一教会が危険なカルトとして警察にマークされていることは新聞等を読んでいれば分かります。その統一教会が小説の中でこんなに詳しく出てくるのは『円環
ザ・サークル上下巻」(スティーブ・シャガン 角川文庫)以来です。

 最近,統一教会の米国における水産関係の資産管理権をめぐる争いが起きています。機会を見てブログに掲載します。
by maranatha | 2011-07-03 19:17

『警視庁情報官 ハニートラップ』

『警視庁情報官 ハニートラップ』(濱嘉之 講談社文庫)は『警視庁情報官
シークレット・オフィサー』の続巻です。ハニートラップについては佐藤優氏の著書に詳しく出ています。ハニートラプは政治・外交の分野だけではなく,昨年は宗教の分野でも用いられました。誰が仕掛けたかは明白ではありませんが,稚拙なハニートラップでした。

 現代のキリスト教に仕掛けられたトラップは繁栄の神学です。キリスト教の美徳である清貧の思想は繁栄の神学で衰退しました。繁栄の神学で毒された牧師が性的問題を起こすのは,欲望が助長されたからです。歯止めが利かない精神状態は金銭問題にも及んでいます。ディプロマミルは名誉欲の問題です。

 広島セミナーで「誘惑の段階」を学びます。これはトラップ対策でもあります。関心のある方は参加してください。
by maranatha | 2011-07-03 19:17

広島セミナー

 第2回の広島セミナーを下記の通りに開催します。
今回は,創世記3章とローマ書1章から,「惑わしの段階」について学び、質疑応答では予防と対策を講師と意見交換をして学びます。

テーマ 『惑わしの段階』
講師  アッセンブリー京都教会
     牧師 村上密
日時  2011年7月30日(土)
場所  呉ポートピアパーク別館中会議室
     広島県呉市天応大浜3丁目2-3
スケジュール
     受付   12:30~13:00
     セミナー 13:00~14:30
     休息   14:30~14:45
     質疑応答14:45~17:00
参加費
     一人2000円,夫婦・家族3000円
申し込み
      1hizji*gmail.com(*の部分は@です。)
主催
     ノーモアカルト
by maranatha | 2011-07-02 12:52
宗教問題