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村上 密 Blog

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グノーシスの浸透 

 「グノーシスセラピーを実践する牧師」の記事が反響を呼んでいる。牧師は牧師養成機関(神学大学、神学校、聖書学校)で、組織神学や教理史、教会史を学ぶ。グノーシスは、律法主義と並んで、使徒時代に大きな悪影響を与えた異端である。牧師は異端から教会を守るのが務めである。教会の外だったら、何を教えても良いわけではない。この牧師は、教会の外で、堂々とグノーシスセラピーを実践している。処分がないことが不思議である。

 セラピーとは治療である。大きく分けて、物理療法(フィジカルセラピー)と心理療法(サイコセラピー)がある。スピリチュアル系のセラピーは、ほとんどがニューエイジの影響を受けている。正統的なキリスト教は、ニューエイジがグノーシスの影響を色濃く受けているので歓迎しない。カトリックでは『ニューエイジについてのキリスト教的考察』を発行して、警告している。

by maranatha | 2014-02-23 08:27 | カルト

「長い会話で赤ちゃんの脳が発達」

 The Japan Times ST(2/28)に「長い会話で赤ちゃんの脳が発達」「赤ちゃんにはできるだけ長い文章で話し掛けた方が、脳の発達が促進されるということが、米国で行われた研究で明らかになった。」と記事があった。

 カルト化教会の牧師の説教の傾向であるが、話が短い。繰り返しが多い。聖句の引用はあるが説明はない。同じような説教が多い。講解説教ではなく主題説教が多い。体験談が多い。悪魔や悪霊への言及が多い。旧約聖書からはあまり語らない。

 このような説教は、信者の知性を高めることはできない。プロパガンダであって、感情をあおる説教である。驚くほど信者の聖書知識が乏しいのは、説教者が乏しいからである。牧師は、信者の知的成長を嫌う。教会外の集会出席は牧師の許可が必要である。牧師は、自分の把握している情報の中に信者を留めて置きたいのである。情報を制約し、聖書の解釈権を独占すれば、情報コントロールができる。この効果を上げるために、恐怖のコントロールが必要となる。悪魔は巧みに間違った方へ導くので、勝手な解釈は危険である。頭でっかちになってはいけない、と知的成長を制約する。

 クリスチャンは、聖書の通読、黙想だけではなく、聖書辞典や注解書を購入して、聖書の学びを深める取り組みをすべきである。牧師からの一方通行ではなく、複数の情報を得るようにした方が良い。歴史によって淘汰された良書は特に信仰の養いに適しているのでお勧めしたい。最先端をゆくムーブメントは危険性が高いので私は勧めない。クリスチャンの知性を高めるのは、ムーブメントではなく良書である。真に霊的であることは、真に知的なことである。これを分離するような発言には気を付けていただきたい。良書の判断であるが、50年以上に渡って読み継がれている本としておきたい。

by maranatha | 2014-02-22 18:39

チョー・ヨンギに判決

 2月20日、ソウル地裁でチョー・ヨンギに懲役3年、執行猶予5年、罰金50億ウォンの判決が下った。「朝鮮日報」が「背任の汝矣島純福音教会牧師に執行猶予判決=ソウル地裁」と報じている。

*「チョー・ヨンギ」「村上密」を検索すると関連記事を閲覧できる。

by maranatha | 2014-02-21 17:18 | チョー・ヨンギ

集団思考

集団思考の特徴としては、「マイナス面の無視」「決めたことの正当性の主張」「外の集団への敵対心」「同調への圧力」「事故主張の抑制」などを過度に行ってしまう。集団が孤立したり、集団至上主義に陥ったり、他の集団との敵対関係が発生したりすると、こうした集団思考が働く。(現代用語の基礎知識2003 自由国民社)

 以上の要点は、カルト化教会に全て当て嵌る。カルト化教会は、仏式の葬儀、法事、墓参り等に参加しないように指導しているので、親族関係を悪化させている。また、教会行事が最優先なので、懇親会や社員旅行を断り、近所付き合いをしない傾向にある。こうして社会的孤立を自ら招いている。加えて、悪魔や悪霊が、日常生活の中で、信者を罪に誘い、日々攻撃を仕掛けている、と教えるので精神的に不安定である。マイナス面をなぜ無視するのか。マイナス面は不信仰と見做される。思っても口に出さない。牧師は「神の代理人」なので、決めたことは正しいと思い込んでいる。牧師や自分たちの間違いを正そうとする人は悪魔や悪霊の影響を受けているとし、敵対心と憎悪を抱いている。一致が絶えず強調されるので、常に同調への圧力がある。服従と自己犠牲が要求されるので、自己主張は罪と見做される。これらの考えを個人が持つだけでなく、集団が一個の人間であるかのように行動している。さらに加えるならば、どんな牧師でも、教会の中では、日本一、世界一の牧師になっている。信者は、牧師への依存を深めているので、神への感謝ではなく、「牧師の御蔭で」と牧師礼讃を繰り返している。この集団思考集団から脱会する切っ掛けは、集団の中で攻撃の対象となり、傷ついた時である。外の世界に対する恐怖心と人間不信に陥っているので、カウンセリングが必要である。心療内科が必要とされる場合もあるが、カルト化教会の誤りを正して、ケアしてくれる牧会カウンセリングを並行して必要な場合がある。なぜなら、一般のカウンセリングがマインドコントロールを解くわけではないからだ。


*本文の「事故主張」は自己主張の間違いである。

by maranatha | 2014-02-21 11:43 | 心理

権威

 キリスト教の権威主義者は「上に立つ権威に従うべきです」(ローマ13:1)を悪用する。この聖句は、ローマ帝国がキリスト教に対してまだ寛容であった時の勧めの言葉である。ユダヤ総督フェストによれば「彼(パウロ)は死に当たることは何一つしていないと思います。しかし、彼自身が皇帝に上訴しました」(使徒25:25)と言っている。それなのになぜパウロがネロ帝下で殉教したか。それはローマに従わなかったからである。ネロ帝の時代、キリスト教徒は迫害された。皇帝を神として礼拝しなかったからである。ヨハネはローマの迫害下で「ヨハネの黙示録」を著した。「竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。・・・全地は驚いて、その獣に従い、そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、」(13:2~4)とは、皇帝礼拝を強要したネロを現す。「ほふられた子羊のいのちの書に、世の初めからその名を書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。・・・その獣の像を拝まない者をみな殺させた。」(13:8、15)ローマもネロも文字で表現できない迫害下で、「上に立つ権威」に従わないクリスチャンが殺されているのを描いている。これは偶像礼拝を強制する権威への不服従である。

 ペテロとヨハネは、「美しの門」で施しを求めている男を癒した。ところが後で議会は「イエスの名によって語ったり教えたりしてはならない、と命じた。」(使徒4:18)ペテロとヨハネは「上に立つ権威」に従っただろうか。「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してください。」(4:19)これは、当時の最高権威の宣教禁止命令への不服従である。

 権威への服従は、信仰の自由が許されている状況下であり、権威への不服従は、信仰の自由が禁じられる時である。クリスチャンは権威に盲従してはならない。第二次世界大戦下でキリスト教は国家権力に服従した。それは正しかったのか。良心的拒否をして迫害されたキリスト者がいたことを覚えておくべきだ。

by maranatha | 2014-02-21 10:47 | 権威

救い

 救いについての教えは、カルト化教会では不十分である。なぜなら、救われたら天国に行くことができる、で終わっているからである。もし、救われて天国に行くことが救いであれば、復活はいらない。彼らは、肉体から霊が分離して、、天国に行くことが救いと思っている。人間は霊と精神と肉体から成り立っている。この分離が救いではない。朽ちる体が朽ちない体にかえられる復活こそ救いの完成である。天国へ行くで終わるのは聖書の教えではない。
 
 アダムとエバは禁断の実を食べて霊的死(神との交わりの断絶)を招いた。やがて肉体の死を迎えた。神は罪を犯した人類を救うため、神のひとり子をこの世界に遣わされた。イエスを神の子、救い主と信じるならば救われる。救いは、神との交わりの回復であり、永遠のいのちを得ることである。救われた者は、キリストの再臨の時に復活に与る。この復活が救いの完成である。パウロは十字架と復活を大切なこととして教えた。
 
 カルト化教会は、十字架の救いが不完全であるかのように教えている。なぜなら、救われた後も、罪や因縁を断ち切らなければと教えているからである。何度も断ち切りの祈りをしている。祈りで罪や因縁を断ち切れるなら、キリストの十字架はいらない。私たちはキリストの十字架の罪の赦しを信じたから救われたのである。祈りによる救いではない。信仰による救いである。

 天国へ行くか、地獄へ堕ちるか。カルト化教会では恐れが信者の心を支配している。牧師に逆らうと、分裂分派の霊に支配されていると言われ、悪霊追放の対象となる。不服従は裁かれる。悔い改めなければ救いはない。それで服従が救いの条件と思い込む。救いは神との関係であって、牧師との関係ではない。牧師との関係の悪化が神との関係の悪化ではない。にせ牧師、にせ教師に従って、真理から離れたらどうするのか。異端は滅びに至る教えである。「神の代理人」と思い込んだ牧師に徹底的に従い、救いに与ろうとする信仰生活は、依存であり、信仰ではない。

by maranatha | 2014-02-20 21:48

『凍てつく世界』

 『凍てつく世界』(SB文庫)を購入した。『大聖堂』のケント・フォレストがファシズムが台頭するヨーロッパ世界を描く最新作(2014年1月25日初版)である。購入の理由は、現代の日本がファシズムの台頭を許す社会状況になっている、と憂いているからである。

 国民は、憲法改正すると言っている自民党を大勝させた。自民党は、まず特定秘密保護法案を成立させて、監視国家体制を強化した。かつては反共を理由に成立させた治安維持法が、今回はテロ防止を前面に出して特定秘密保護法になった。戦前、キリスト者は治安維持法がまさか自分たちに及ぶなど考えもしなかった。イスラム教徒捜査情報流出事件は、イスラム教徒というだけでテロリストではないかと疑われ捜査の対象になったことを明らかにした。オウム真理教の地下鉄サリン事件を未然に防ぐ事が出来なかったことが、反省としてあるとは思うが、行き過ぎた捜査であることは否定できない。宗教界にカルト化が進行している。将来、カルトが大きな事件を起こした場合、それを理由に捜査の対象が拡大するかもしれない。特定秘密保護法はテロだけを対象にしているのではなく、テロの可能性がある宗教団体が特定秘密保護法の成立前に捜査の対象になっていることから、今後はもっとこのような捜査がしやすい法が成立したと思われる。聖書に「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう」とあるが、今、世界を見回してみると、まさにこのような時代を迎えた。凍てつく世界である。

by maranatha | 2014-02-18 07:07 | 政治

カルトでなぜ心を病むのか

 宗教トラブル相談センターには、カルト化教会で心を病んだ人からの相談が舞い込む。私は精神科医でも心理学者でもないが、長年、牧師としてカウンセリングに取り組んできた。初めは、統一教会の研修会等で心を病んだ人々をカウンセリングしてきた。それから、新宗教、新新宗教、オウム真理教を含めたカルト、そして、カルト化した教会で心を病んだ人々のカウンセリングに取り組んできた。個人カウンセリング、家族カウンセリング、グループカウンセリングに取り組み、一定の成果を上げてきた。マインドコントロールを解くのが私の働きなので、この分野から、なぜ心を病むのかを考えて取り組んできた。人格が、生まれながらの気質と生育過程で築かれる性格と役割性格の三重構造で成り立っているとしたら、カルトは危機感と使命感を与えて、役割性格をカルト人格にかえてしまう。そうすると、男性も女性も兵士のように任務に服従、達成に喜びを感じるようになる。彼らは神と悪魔の戦いの二元論の世界に生きているので、精神的戦闘状態にある。これが精神的抑圧状態となり、精神のバランスを壊す原因の一つになると私は考えている。そこで、カルト化教会で心を病んだ人へのカウンセリングでは、神学的に二元論的思考を克服するように助言している。彼らが回復していくのを見て、神学が貢献できる道があることを体験した。相談にはいろいろなケースがあるので、精神科医を紹介することもある。私は医療を否定しない。心を病んだ人には、適切な医療、そしてカウンセリング、それから良い人間関係が必要である。

by maranatha | 2014-02-15 06:27 | 心理

グノーシスセラピーを実践する牧師

 『日本基督教団 教憲教規および諸規則』中に、「教規 第8章 戒規 第141条 戒規は、教団および教会の清潔と秩序を保ち、その徳を建てる目的をもって行うものである。第142条 教師に対する戒規は、次の四種とする。(1)戒告  (2)停職 (3)免職 (4)除名」が定められている。この戒規に抵触するのではないか、と思われることが起きている。

 平塚中原教会のホームページは、地味な案内である。。ところが、山口俊明牧師が東京都内の自宅で開いている「トータルヒーリングサロン」は派手な案内である。教会の案内には「トータルヒーリングサロン」はない。リンクも貼られていない。「トータルヒーリングサロン」は牧師の個人的な働きと思われる。このホームページには「ゲイカップルによるヒーリングサロンです。」とあり、牧師とパートナーの写真が出てくる。「アカデミックレッスン 料金50.000万円」「開運メイク」「グノーシスセラピー」「ヒーリングセッション 前世リーディング スタンダードセッション 預言カウンセリング」等の案内が掲載されている。これは、日本基督教団の「信仰告白」に反する働きであり、放置できる内容ではない。日本基督教団の教師委員会の調査と対処を期待したい。

注 トータルヒーリングサロンのホームページは http://actokyo.jp/?cat=1

by maranatha | 2014-02-07 13:06

長谷川三千子氏の問題

2014年2月6日の朝日新聞に、長谷川三千子氏の追悼文が掲載されている。

「野村秋介氏が二十年前、朝日新聞東京本社で自裁をとげたとき、彼は決して朝日新聞のために死んだりしたのではなかつた。彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない。人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどということを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである。「すめらみこと いやさか」と彼が三回唱えたとき、彼がそこに呼び出したのは、日本の神々の遠い子孫であられると同時に、自らも現御神(あきつみかみ)であられる天皇陛下であった。そしてそのとき。たとへその瞬間のことではあれ、わが国の今上陛下は(「人間宣言」が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神となられたのである。(仮名違いは原文のまま)」

 長谷川三千子氏の専門は、比較思想、日本文化論である。現在、NHKの経営委員で埼玉大学の名誉教授である。見過ごすことのできない発言を、キリスト者の立場から、指摘したい。

1、「野村秋介は神にその死をささげたのである。」拳銃自殺を図り、銃刀法違反と火薬類取締法違反を犯した野村氏の問題を咎めず、生をささげるのではなく、死をささげた、としてその死を称賛している。

2、「『すめらみこと いやさか』と彼が三回唱えた時、彼がそこに呼び出したのは日本の神々の遠い子孫であられると当時に、自らも現御神(あきつみかみ)であられる天皇陛下であつた。」長谷川氏は天皇陛下を神々の子孫で現御神としている。そして、野村氏は三唱でその現御神を呼び出した、と書いている。長谷川氏の皇国史観と天皇論が問題である。

3、「そしてそのとき、たとへその瞬間のことであれ、わが国の今上陛下は(「人間宣言」が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうとも)ふたたび現御神となられた」ここでは、野村氏の三唱によって、今上陛下は現御神になられた、としている。ここで問題なのは、野村氏が今上陛下を現御神にしたのか、今上陛下が現御神になったのかである。今上陛下が自分の意志で現御神になるとは聞いたことがない。これは長谷川氏による新たなる天皇神格化である。

4、長谷川氏は「すめらみこと いやさか」と三回唱えた、このことに呪術的な力を持たせている。はたして、野村氏はそのような力を持った人物であったのか。これは長谷川氏の野村氏の死への詩的賛美にすぎない。

by maranatha | 2014-02-06 22:08 | 宗教と政治
宗教問題