人気ブログランキング |
ブログトップ

村上 密 Blog

<   2019年 03月 ( 26 )   > この月の画像一覧

重荷を負って苦しんでいる人

悩み苦しんでいる人が、そこから抜け出すのは、悩み苦しんでいる原因を、適切な人に話し始めたときである。適切な人だったら、一緒に考えてそこから抜け出す道を探してくれる。例えば、窓のない暗い部屋、出口がわからない。誰かが、外から、窓や戸口をたたいて、空けるべきところを案内してくれる。そこに手をかけ、掛け金を外したら外に出られる。カウンセリングをしていると、回復し始めるなと感じるときがある。うつろな目がある話をきっかけにしっかりしてくるとき。誰にも話したことのないことを話し始めるとき。秘められていた本当の気持ちが口から出始めたのである。真実こそ、その人を自由にする鍵である。つらい真実もある。人は一人では担えないことがある。適切な人は、その人の重荷を一緒に負ってくれる。それで生きる力が湧いてくる。
by maranatha | 2019-03-29 23:07 | 心理

離婚の条件

結婚式の夜、酔った夫が妻に対して暴力を加え、ベッドから蹴落とした。妻は夜通し床で過ごした。一度でも大変であるが、その後も続いた。酒癖が悪い夫は終電で駅を乗り過ごし、タクシー帰りを繰り返した。痩せていく娘の異変に気付いた母親が相談してきた。私は夫と義父と手紙のやり取りをして離婚と償いを要求した。渋ったが、応じた。結婚は女性を隷属させるためのものではない。結婚は夫と妻の対等な協力関係で努力で成り立つものである。私は、妻が虐待で病んでいるとき、夫が家庭生活を放棄しているとき、夫としての務めを果たしていないとき、離婚を提案する。どんな虐待にも耐えて結婚を全うしなさい、いつか夫が変わってよい家庭を築くから、と夢を語らない。確かに美談はある。しかし、死は語られていない。牧師の務めは殺すことではない。生かすことである。
by maranatha | 2019-03-29 11:39 | 虐待

大切なのは証拠

夫から虐待を受けていた妻の相談に応じていた。ある日、夫に首を絞められた、と電話があった。首のうっ血した箇所を写メで撮るように指示した。そして、病院に行き、診断書を取っておくように指示した。その後の離婚に至る経過は証拠があるので大きな波乱もなく進んだ。
by maranatha | 2019-03-29 11:11 | 虐待

生かすために離婚を

肉体的虐待と精神的虐待を重ねた虐待は、相手に対して深刻なダメージを与える「緩やかな殺人」と言える。ある夫が妻に対して両方の虐待を繰り返していた。妻は里帰りもできない状態が続いた。両親は娘の異変に気付くのが遅れた。その虐待に子供たちまで協力させていたことを知った両親は、慌てて私のところに相談に来た。夫の手から救い出すには、勤務時間帯に家から連れ出すしかない。親戚の手も借りて連れ出した。私が動いていることに気付いた夫は電話で抗議をしてきた。もちろん、居場所は教えない。私は、あなたのやったことが公にされる方がいいか、離婚届に応じ方がよいか迫った。離婚後の精神的な回復には長い時間がかかった。もし、両親が気づかないでいたら・・・。牧師は結婚の司式を行う。しかし、死に至るような結婚であるならば、その結婚はもはや神の前で破棄されていると判断して、離婚させることもある。
by maranatha | 2019-03-29 11:04 | 虐待

苦痛から逃れる

カルトで精神的虐待を受けた人が、苦痛に対してどのような対処をしているだろうか。長く関わった者として、いくつか書き留めておきたい。

1、苦痛から逃れるために自死の道がある。遺族は何ができるか。自死をなぜするか、文書に書いてくれていたら、遺族は自死した人の無念を晴らすために、裁判に訴えることができる。

2、苦痛を逃れるために精神的病気になることがある。家族は何ができるか。私は、家族の依頼で、回復に協力してきた。回復の事例はたくさんある。

3、酒と薬の力を借りて、苦痛から逃れる道もある。体がボロボロになる。精神的な苦痛に肉体的苦痛がやがてやってくる。良い選択ではない。私はこの事例もいくつか対応してきた。

4、眠る道もある。人から再び苦痛を受けないために引き籠る。長く床に寝付く。昼夜逆転となり、食事が不規則となり、体が弱くなり、免疫が低下していく。この事例はよくある。カウンセリングで取り組んだ。

5、カウンセラーを求める道がある。できることならば、カルトの詳しいカウンセラーが良い。宗教のことがわからないカウンセラーでは、会話にならないことがある。

by maranatha | 2019-03-27 22:51 | カルト

牧師が代表役員でない場合

教会が教会堂と土地を売却することを決めた。教会財産処分には、役員会も総会も3分の2以上の賛成が必要である。売却は決議された。ところが、売却を提案して、役員会と総会をリードしたのはその教会の専属の牧師ではなかった。以下のことが考えられる。
1、牧師が教会の代表役員でない場合、決議は無効である。
2、代務者でもない場合も決議は無効である。
3、教会の代表役員や代務者でもない者は役員会を招集する権利がない。
4、役員会と総会決議後は広告をしなけれならない。
  それをしていなければ売却はできない。
5、広告して反対があれば、責任役員会で再検討しなければならない。
以上の事から、決議されてもそれを撤回できる。もし、売却されたら、牧師が教会に対して損害を与えたのであるから、裁判で損害賠償請求ができる。諦めないで、対策を練り、取り組むことである。

事実と仮定を加えて書いているので教団規則、教会規則、役員会議事録、総会議事録を閲覧できれば、明確な対策ができる。

by maranatha | 2019-03-26 22:24 | 教会

日本聖公会京都教区の謝罪

 「日本聖公会京都教区の事件対応を糾す会」は、長年日本聖公会の原田文雄牧師の複数少女性虐待事件を糾弾してきた。この度、2015年5月24日、京都教区が常置委員長名で「謝罪」コメントを発表した。これに対して、糾す会もコメントを書いている。これは貴重な記録である。是非一読を勧めたい。この事件は謝罪で済まされるのもではない。十分な償いが必要である。私たちは、宗教団体が信者ではなく団体の保身に、ひいてはその時の団体の責任者たちの保身に走る、罪深さをこの謝罪文の中に見いだすことができる。部外者や信者は団体や責任者が正しいと思い込んでしまうが、真相は究明されないと分からないものである。糾す会の長年の取り組みは、団体の問題と取り組みする人びとに多くの示唆を与えてくれる。
 以下は謝罪文の抜粋である。「京都教区は長い間、自分たちの立場を守ることに固執し、Aさんに、また事件そのものにまっすぐ向き合うことをしてきませんでした。」「2001年にAさんとお父様が教区に訴え出られてから14年、2005年に裁判が確定してからでも約10年もの長きにわたり、教区は事件の真実を見つめることをせず、Aさんの求めに対して真摯に、十分に応答してきませんでした。また教区は堀江静三氏や被害者側代理人の鎌田雄輝司祭を始めとする、Aさんを支援する人々を、偽りの情報を流しているなどとして排除しようとしてきました。」(2015年6月24日の記事を再掲載)

日本聖公会京都教区の事件対応を糾す会公式ホームページ
http://www.geocities.jp/asshor15/seikoukai.html

聖公会 初の審判廷
http://maranatha.exblog.jp/8364720/
by maranatha | 2019-03-26 19:31 | 教会

聖公会 初の審判廷

 堀江静三さんから相談を受けるようになり、聖公会の性的虐待事件を詳しく知るようになりました。当時の京都教区指導部の加害者に荷担するような判断に、深く問題を感じました。そこで、堀江さんに、聖公会の規則を見せてくださいと申し上げました。後日、「日本聖公会法憲法規」をいただき、「審判廷」のことをお勧めしました。

 今回、1860年の日本聖公会設立後の初めての審判廷というニュースを耳にしました。「京都教区の対応を糾す会」の働き、並びに司祭2名を含む、申立人の努力は大変だったと思います。この審判廷は元司祭の終身停職を求める懲戒申立です。私としては、当時の執行部の判断ミスが、被害者とその家族を苦しめたことを考えると、運営責任を追求してもよいと思います。今年の秋には第一回審判廷が開催される予定ということですが、被害者とその家族の痛みが少しでも和らぐことを願っています。又、支援者たちに対する様々な中傷や妨害が止むようにも願っています。

 加害者は被害者に対して、密室においては力関係で勝っています。しかし、公の審判廷では逆転します。しかし、被害者が勝訴するまでは、被害者を支援する人は、加害者の一方的な発言を信じた人々によって、ことばの虐待を受けます。私はこれを虐待促進作用と呼んでいます。聖公会で起きた一連のことは、まさに虐待の連鎖であり、虐待促進作用です。

 初の審判廷において、当時の教区指導部は、「審判廷規則第5条(2)審判員が事件について前審の審判に関与しているとき。」により除斥の対象になります。公平な審判廷が行われ、聖公会の自浄力を証明していただきたいものです。それにしてもなんと「有力」な人が関わっていることでしょう。聖公会の真価が問われる年となりました。

 私の手許には『カトリック新教会法典』(日本カトリック司教協議会 教会行政法制委員会訳 有斐閣)があります。1000ページを超える本ですが、時々読んでいます。佐藤賢一の『王妃の離婚』(集英社)も合わせて読めば、興味がつきません。「第Ⅶ集、訴訟」は何度も読みました。場合によっては訴訟を考えた時期があったからです。

 『日本聖公会法憲法規』(日本聖公会管区事務所)は大変わかりやすい本です。教団で戒規を考えているところは参考になります。ただし、どんなにりっぱな規則があっても、執行部が適用できなければ、宝の持ち腐れです。

 『日本基督教団 教憲教規および諸規則』(日本キリスト教団出版局)も時々読んでいます。

 カトリック、聖公会、日本基督教団と歴史的かつ大教団には積み重ねられた経験が規則として出来上がっています。しかし、戦後出来た教団には十分と言えるものが少ない状態です。私の手許には他の教団規則や・教会規則もあります。いずれの教団でも、今まで執行部(理事会)が様々な問題を処理してきました。中には、規則を十分知らない理事もいることでしょう。訴訟に詳しい牧師がいずれの教団にも複数出てこなければ、教団内で、正しい裁きは出来ず、世の裁判に頼むしかないことになります。コリント化した現代の教会に賢い人はいないのでしょうか。「天の御国のかぎ」をどこに忘れてしまったのでしょうか。(2008年7月25日の記事を再掲載)
by maranatha | 2019-03-26 19:28 | 教会

教会を立て直す

ある教会では、何年も総会が開かれず、責任役員の改選も行われなかった。牧師が役員会を牛耳り、意見を言う役員はパワハラを受けた。それでも役員として重荷を担ってくれた役員もいた。困り果てた教会員たちから私に相談があった。牧師の運営の在り方に疑問を持って、教会を去った教会員、礼拝に出席しなくなった教会員ががかなり出てきた。それでも教会を立て直したいと願う教会員が忍耐して踏みとどまっていた。その教会員が総教会員数の過半数をしめていた。役員会が機能していないので、民事訴訟を提案した。しかし、提案を受け入れるまでは年数がたった。裁判が始まり、牧師は総会を開かざるを得ない状況になってきた。いよいよ総会の日程が決まってから、相談があった。私は責任役員の改選を必ず行い、役員候補は候補を絞っておくように提案した。結果は、牧師の運営に反対する教会員が役員会定数を占めた。牧師は教会を辞任して去った。
by maranatha | 2019-03-26 19:21 | 教会

教団離脱を無効にする

ある教会がある教団から離脱しようとした。役員会も総会も出席者の3分の2以上の賛成で離脱を決議した。ところが、私のところに、疑問を持った役員が訪れた。この離脱は牧師の積極的な主導で進められた。教団を離脱しても教団との友好的な関係は維持できる、と牧師は明言した。それで、教会員もそれならということで離脱に賛成した。しかし、教団の問い合わせしてみたら、関係はなくなる、と言われた。牧師の言ったことと、教団の言い分が違う。離脱撤回できないだろうか、との相談だった。私は役員会議事録を見て、離脱後も教団との関係を維持できと書かれた箇所を確認した。それで、離脱決議の無効を役員会に申し立てるように勧めた。理由は牧師の虚偽説明によって、教会員が誘導されて離脱賛成をした。よって、決議は無効である、と書くように勧めた。役員には、牧師には決議撤回しなければ、虚偽説明により、教会に損害を与えたとして民事訴訟を起こすと牧師に口頭で伝えるように言った。牧師は役員会に諮り、離脱決議の撤回をして、再度、臨時総会を開いて、教団離脱後は教団との関係はなくなる旨を教会員に伝えた。離脱反対が決議された。離脱は教会にとって重大である。役員会と総会の3分の2の賛成がなければ離脱はできない。たとえ、3分の2の賛成を取り付けても、説明が虚偽であれば、それを無効にすることの事例である。
by maranatha | 2019-03-25 16:33 | 教会
宗教問題