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村上 密 Blog

カルバリー・チャペルの大分裂

日本ではカルバリー・チャペルの分裂はあまり取り上げられていないが、重要と思われるので掲載する。以下は大手の米国キリスト教系メディアの記事である。
・「カルバリ・チャペル コスタメサがカルバリーの団体と分裂」/カリスマ・ニュース(2016年11月7日付)
http://www.charismanews.com/us/61116-calvary-chapel-costa-mesa-splits-from-association-citing-old-testament-prophet
・「二つのカルバリー・チャペルの話:ムーブメントの分裂の背景」/クリスチャニティ・トゥデイ(2017年2月17日付)
http://www.christianitytoday.com/ct/2017/march/tale-of-two-calvary-chapel-movement-split-chuck-smith.html
以下が、カルバリー・チャペルの創始者チャック・スミス師(コスタメサの前・主任牧師)の意向を受けてカルバリー・チャペルのグループのリーダーシップを引き継いだ、カルバリー・アソシエーションの2016年10月31日から11月28日に発表された公式声明である。恐らく、カルバリー・チャペル始まって以来の、最大のお家騒動であり、最大の分裂騒ぎである。リーダー達が苦慮しながら、全世界で1600近くあるカルバリー・チャペルの全牧師宛に、メールでも送信された内容で、昨年10月末から今日までアップされている。深刻な事態が見て取れる。
http://calvarychapelassociation.com/updates/
分裂の最終的な引き金は、昨年9月、チャックの娘婿で、カルバリー・チャペル コスタメサを引き継いだブライアン・ブロダーセンが、昨年9月昨年2016年9月26~27日に米国北西部で開催されたカルバリー・チャペルの牧師のカンファレンスで、義父であり、カルバリーの創始者であるチャックのやり方を批判し、カルバリー・チャペルのポリシーの根幹・土台を否定したことである。以下は証拠のブライアンの肉声である。
https://www.youtube.com/watch?v=gj3ggFUj9UU
昨年6月、骨肉の争いの裁判の判決が出て、ブライアン・ブロダーセンとその配下にあるコスタメサのカルバリー・チャペルの役員側は敗訴した。チャックが、2013年10月に逝去した後、チャックの妻と長女が、ブライアンと役員会に対し、民事訴訟を提起した裁判である。判決文がネット上に公開されている。以下は、2016年6月27日付、カリフォルニア州地方裁判所の判決文である。
http://www.courts.ca.gov/opinions/nonpub/G052514.PDF
上記の訴訟の記事は以下である。
「チャック・スミスの娘が、カルバリー・チャペルを訴える」/クリスチャニティ・トゥデイ(2014年9月29日付)
http://www.christianitytoday.com/gleanings/2014/september/chuck-smith-daughter-sues-calvary-chapel-over-founders-last.html
この2年半前の衝撃的な記事には、チャック・スミス師の夫人であるケイ・スミスの代わりにチャックの長女のジャネット・マンダーソンが、カルバリー・チャペル コスタメサの主任牧師であるブライアン・ブロダーセンに対し、訴訟を提起したと記されている。チャック亡き後の、正に骨肉の争いであるが、ついに昨年の6月に判決が出て、ブライアン側は敗訴した。ブライアンは、その3か月後のカンファレンスで本音を暴露し、義父のチャックを愚弄し、カルバリー・アソシエーションから離脱するだけでなく、なんと、1600あるカルバリーの教会の全牧師にメールを送り、自分がアソシエーションを抜けた経緯を弁解するだけでなく、新たな団体を立ち上げたと発表した。用意周到に計画していなければ、出来ることではない。その名は、「カルバリー・チャペル・グローバル・ネットワーク」である。
カルバリー・チャペルは教団ではない。しかし、準教団のような形態があって、その本部チャペルが、チャックが創始したカルバリー・チャペル コスタメサである。ムーブメントの本家本元の本部教会が、ムーブメントの正式団体から離脱するだけでも大スキャンダルである。その教会の主任牧師が、チャック亡き後、チャックの妻と自分の妻の姉から訴訟を起こされ、敗訴した。その後、義父のチャックを愚弄し、団体から離脱し、同じような団体を立ち上げ、団体所属の教会と牧師に誘いをかけたわけである。
チャックが亡くなる2013年以前から、イマージング・チャーチ・ムーブメントでカルバリーは非常に揺れ、ついには、チャックは自分の息子で長男のチャック・ジュニアをカルバリーから追放する事態にまで発展し、激震が走っていた。その時の対応が、遅きに失し、不徹底であった事が、その後の問題を引き起こしたと言える。兆候はあった。そして、チャック亡き後、すぐに訴訟である。カルバリー・チャペル・アソシエーソンの対応があまりにも甘く、遅すぎた。リーダー達の数が、数年前に比べると3割近く減ったように見受けられる。以下が現在のリーダー達である。
http://calvarychapelassociation.com/leadership-council/


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# by maranatha | 2017-03-31 17:29 | カルバリー

試練と備えと祝福

試練の中にいる方へ、試練だと思って過ごすより、試練の意味を知って過ごすことが大切である。試練とは、人の心の中の奥に隠れたているものがなんであるかを調べるために試し、迫害や苦難によって人のこころを練ることを意味している。そして、試練を通して試し、練られた人には、備えと祝福が待っている。

聖書で最も有名な試練の個所は、創世記の22章である。「神はアブラハムを試練に会わせられた。」(1)試練の内容は「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そしてわたしがあなたに示す一つの山の上で、全焼のいけにえとしてイサクをわたしにささげなさい。」(2)アブラハムの心の中にある隠れたものがなんであるか。それは「あなたの手を、その子に下してはならない。その子に何もしてはならない。今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しまないでわたしにささげた。」(12)である。神は、アブラハムがイサクを愛していることを知っておられる。イサクを愛することは悪いことではない。神はアブラハムのこころを知られた。それは、アブラハムが神を恐れていることである。この恐れは恐怖ではない。神を恐れ敬うこころである。そして、神のためにはなにものも惜しまないこころである。

イエスは教えられた。「わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。また、わたしよりも、息子や娘を愛する者は、わたしにふさわし者ではありません。自分の十字架を負ってわたしについてこない者は、わたしにふさわしい者ではありません。自分のいのちを自分のものとした者はそれを失い、わたしのために自分のいのちを失った者は、それを自分のものとします。」(マタイ10:37~39)聖書には父と母を敬えとある。父母を愛することは悪いことではない。むしろ、こころから愛することが大切である。しかし、イエスはそれ以上に人がイエスご自身を愛し敬うことを求めておられる。イエスの弟子にふさわしい心構えは、人が最も大切にしている父と母、息子と娘、自分のいのちに勝って、イエスに従ってくる人である。ここは愛の否定ではなく、愛の優先を教えているところである。自分のいのちさえ惜しまないでイエスに従ってくる者が永遠のいのちを得るとの教えである。

アブラハムは神が「わたしが、あなたを多くの国民の父とする」(創世16:5)と言われた選びの器である。神は、その選びにふさわしい人にするために、アブラハムを練られた。試練を通して、アブラハムが神を恐れることがわかった。それゆえ神は、イサクの代わりに、雄羊を備えられた。試練の後には備えがある。「アブラハムは、その場所を、アドナイ・イルエと名づけた。今日でも、『主の山の山の上には備えがある。』と言い伝えられている。」(創世22:14)アブラハムが「ひとり子を惜しまなかった」(16)ので、神はアブラハムを祝福(17、18)された。「あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」(18節)神はかつてアブラハムに言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」(創世17:1)私たちはこのアブラハムの神を私たちの神として信仰生活を送っている。私たちもまた、アブラハムの子であるならばアブラハムの試練を経験する。それは、何を第一にするかの試練である。自分を第一にして生きるか。神を第一にして生きるか。神を第一にして生きるなら、何処にいても「アドナイ・イルエ」を経験する。そして、神はあなたを祝福される。

# by maranatha | 2017-03-28 10:46 | 聖書

速報 「統一教会」の分裂劇

カルトは分裂を繰り返して弱体化していく。カリスマ的な人物が出て立てなおすこともある。地上天国を作ると言っていた統一教会は、教祖亡き後、文一族の相続争いで分裂し始めた。カルトの理想は実現されることはない。それは幻想である。

「統一教会が分裂、逮捕者も、桜田淳子の役どころ」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170321-00518849-shincho-soci

# by maranatha | 2017-03-23 18:57 | 統一教会

ジョン・ラミレス来沖の広告に警告

沖縄北インター出ると、国道に出る手前の腰の高さ
位のフェンスに、大きなジョン・ラミレスの横断幕
が設置されていた。ところが、19日、その横断幕
は巻き取られて、以下の警告が貼られていた。最初
見たとき、よくこんな場所に張るものだと思った。
良いことと良いと思うことは違う。

       警告
この広告物の設置のある場所は国道の敷地内で
す。国道設置に個人がみだりに利用することは
できませんので、早急に撤去してください。
   (道路法第102条違反)
撤去命令に応じなければこちらにて撤去・処分
する場合が有ります。
     (道路法第71条)
この場合、費やした費用については請求する場合
もありますので、ご了承ください。尚、ご不明な
点がございましたら下記までで連絡ください。
平成29年3月17日
南部国道事務所 嘉手納国道出張所
電話941 〇〇〇〇(日曜祝祭日を除く8:30
~17:15迄)

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興味本位な参加は避ける


# by maranatha | 2017-03-21 10:49 | 沖縄ベタニヤチャーチ

モルモン教会の啓示

書店で『信仰が人を殺すとき』(J・クラカワー/佐宗鈴夫 河出文庫)を購入した。最初のページを引用する。

「私たちは誠実、道徳、清廉を良きものであると信じています。しかし、それらを理由にして、圧政的な法律を制定し、私たちに自由な宗教活動を禁じれば、それを甘受することはできません。神は合衆国よりも偉大です。政府と神とが対立するとき、私たちは神の御旗のもとに結集し、政府に対抗するでしょう。・・・・一夫多妻制は神のしきたりです。それは神から直接言いわたされたものなのです。合衆国はそれを廃止することはできません。いかなる国家も、それを妨げることはできないし、この世のすべての国家がひとつにまとまっているわけではないのです。・・・・私は合衆国に屈服しません。神に従います。

末日聖徒イエス・キリスト教会、
大管長、預言者、聖見者、そして啓示者である、
ジョン・テイラー(一八八〇年一月四日)」

国家と宗教について論じている初めは、どのような宗教団体かわからないが、「一夫多妻」で末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教会)だとわかる。しかし、この一夫多妻を今も「神から直接いいわたされたもの」として信じ続けて守っているのは、主流派の末日聖徒イエス・キリスト教会ではなく、彼らが関わりがないとしているモルモン原理派である。ジョン・テイラーが「国家も廃止することはできません。」と言い切っていることを、後にウィルフォード・ウッドラフ大管長が「一夫多妻の停止を決断し、啓示によるものとして宣言する。」(資料1)これでは、神の啓示を神の啓示で否定していることになる。創始者ジョセフ・スミスは「神により多妻を認められている」(資料1)としている。ジョン・テイラーの発言の歴史的背景(資料2)とウィルフォード・ウッドラフの歴史的な背景(資料1)も政治的・法的圧力を受けていることは同じであるが、結論は相違している。真理は不変の原則を結論に当てはめると、主流派の末日聖徒イエス・キリスト教会の方が分が悪い。私から見ると、どちらも聖書から逸脱した団体である。なぜなら、モルモン書を聖書と同等に神の啓示の書にしているからである。

資料1 https://ja.wikipedia.org/wiki/より引用
「末日聖徒イエス・キリスト教会
一夫多妻
創始者ジョセフ・スミスは、教義として、一部の指導者は神により多妻を認められているとし、教会員は一夫多妻を実施していた。これは当時の倫理感から一般市民の強い反発を招いた。その後合衆国にて一夫多妻を違法とし、一夫多妻者の移民を禁止する法律ならびに、一夫多妻を指導する宗教の財産を没収するという、モルモン教を対象とした法律(Edmunds-Tucker Act: エドモンド/タッカー令)等が成立すると、教会は信教の自由を根拠に裁判で争ったが敗訴し、破産の危機に陥った。当時の大管長、ウィルフォード・ウッドラフは、一夫多妻の停止を決断し、啓示によるものとして宣言する。この宣言は一部の信徒達の離反を招くことになり、一夫多妻を存続させるモルモン原理派が分派する原因となった。主流派である末日聖徒イエス・キリスト教会は現在一夫多妻制を実施しておらず、行う者は破門すると警告している。以上の経緯から現在一夫多妻を実施している集団は、モルモン主流派である末日聖徒イエス・キリスト教会とは団体的な関わりはないとされる。」

資料2 ジョン・テイラー発言の歴史的背景
http://www.ldschurch.jp/bc/content/Japan/gospel-library/manuals/teaching-of-prophets/of-the-church/john-taylor.pdfより部分引用
1868-1870年 ユタ郡の検認裁判所判事として働く(59-61)。
1877年8月29日 ブリガム・ヤングが死去。その後3年間,十二 使徒定員会会長としてジョン・テーラーが教会 を導く(68-71)。
1880年10月 大管長として支持される。副管長にはジョー ジ.Q・キャノンとジョセフ.F・スミスが召さ れた(71)。
1882年 合衆国議会がエドマンズ法案を可決。多妻結婚 が重罪となり,一夫多妻主義者が投票すること, 公職に就くこと,陪審員として奉仕することが 禁止された(73)。
1882年 ちゅうほしょくざい 「仲保と蹟罪」[TheMediatiOnandAtonement] を出版(73)。
1884年5月 ユタ州ローガン神殿を奉献する(75)。
1885年 カリフォルニア訪問中に,連邦政府官吏により 多妻結婚実施のかどで逮捕命令が出ていること を知る。l月27日にソルトレーク.シティーに戻 る。2月1日に公の場で最後の説教をした後,連 邦政府当局による教会への迫害が収まることを 望んで隠遁生活に入る(76)。
1887年7月25日 ユタ州ケイズビルのトーマス・ルーシュ宅で死 去。78歳。在任中に,教会員は15万人を超える に至った。

# by maranatha | 2017-03-16 00:28 | モルモン
宗教問題

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