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村上 密 Blog

ヨナの神

語りかける神
「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。
彼らの悪がわたしのまえに上ってきたからだ」(1:2)
「立って、あの大きなニネベに行き、
わたしがあなたに告げることばを伝えよ」(3:2)
「あなたは当然のことのように怒るのか」(4:4)
「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、
一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。
まして、わたしは、この大きな町ニネべを惜しまないでいられようか。
そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、
数多くの家畜とがいるではないか」(4:10、11)

滅ぼされる神
「もう、四十日すると、ニネべは滅ぼされる」(3:4)

悔い改めを求める神
「ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、
暴虐な行いとを悔い改めよ」(3:8)
ヨナの悔い改め2章全体

思い直す神
「神が思い直し、あわれみ、その燃える怒りをおさめ、
私たちは滅びないですむかもしれない」3:9

ご覧になる神
「神は、彼らが悪の道から立ち返るために努力していることを
ご覧になった」(3:10)

備える神
「主が大きな魚を備え(1:17)
「神である主は一本のとうごま備え」(4:6)
「神は・・・一匹の虫を備え」(4:7)
「神は・・・東風を備え」(4:8)

きげんを取られる神
「ヨナの不きげんを直そうとされた」(4:6)

惜しむ神
「わたしは、この大きな町ニネべを惜しまないでいられようか」(4:11)

主権を持っておられる神
「主が大風を海に吹きつけた」(1:4)
「主は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた」(2:10)

神に対するヨナの証言
「海と陸を造られた天の神」(1:9)
「あなたは情け深くあわれみ深く神であり
怒るのにおそく、恵み豊かであり、わざわいを思い直される」(4:2)

死を願う預言者ヨナ
「私を捕えて、海に投げ込みなさい」(1:12)
「主よ。どうぞ、私のいのちを取ってください。」(4:3a)
「私は死んだほうがましですから」(4:3b)
「彼は衰え果て、自分の死を願って言った」(4:8)
「私は生きているよりしんだほうがましだ」(4:8)
「私が死ぬほど怒るのは当然です」(4:9)

これを書いたのは、旧約の神観を多くの人々が理解していないからである。神は最初の世界帝国で残忍なアッシリアの民を救おうと預言者ヨナを遣わされた。この書にはどんな民族をも救おうとされる神が明らかにされてある。旧約時代に世界宣教が行われていることを知っていただきたいからである。
# by maranatha | 2016-09-13 18:23 | 聖書

ヨナが乗船した船


ヨナは主の御顔を避けてヨッパからタルシシュ行きの船で逃れようとした。「船」で終わらず、どんな船だったかを考えて見よう。この船はヘブル語でセフィーナー、それは甲板のある大型船である。交易のために当時は商船団を組んだ。ヨナ書の1章によると、船は「船賃を払い」(3)乗船する。「船長」(6)「水夫」(5)と乗船者(ヨナとその他)がいる。暴風の中で「船を軽くしようと船の積み荷を海に投げ捨てた」(5)。船荷は船具も指す言葉である。ヨナは「船底に降りて行って横にな」る(5)。「船を陸に戻そうとこいだ」(13)。「こいだ」のは「かい」(櫂)である。甲板があることは「船底に降りて」(1:5)からも判断できる。ヨナの時代はヨッパはペリシテの地であるが、地中海の交易の担い手はフェニキア人である。エゼキエル書の27章によるとエゼキエル当時のフェニキヤ船には「帆柱」(5)「かい」(5)「甲板」(6)「帆」(7)「シドンとアルワデの住民が・・こぎ手」(8)「ツロ・・の熟練者が・・船員」(8)「ゲバルの長老と、その熟練者が・・破損を修理」(27:9)をした。日本のことわざに「櫂(かい)は三年櫓(ろ)は三月」とあるように、櫂の使い方はむずかしい。ヨナの時代、日本は縄文時代である。

交易品
交易の品々は、ソロモン時代は「金、銀、象牙、さる、くじゃく」(1列王10:22)。エゼキエルの時代の交易品は27章に詳しい。

時代背景
ヨナは北王国イスラエルの繁栄を預言していた。「ユダの王ヨアシュの子アマツヤの第十五年に、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロベアムが王となり、サマリアで四一年間、王であった。彼は主の目の前に悪を行ない、イスラエルに罪を犯させた。ネバテの子ヤロブアムのすべての罪をやめなかった。彼は、レボ・マハテかたアラバの海までイスラエルの領土を回復した。それは、イスラエルの神、主が、そのしもべ、ガテ・ヘフェルの出の預言者アミタイの子ヨナを通して仰せられたことばのとおりであった。」(2列王14:23-25)もっとも繁栄したのはヤロベアム2世(前793-753)時代である。それでヨナの預言者としての時期はヤロベアム時代かそれ以前となる。
# by maranatha | 2016-09-13 17:20

預言者

カマキリはギリシャ語ではマンティスで「預言者」の意味がある。また、カマキリは強欲と残酷の象徴として用いられる。聖書では預言者にはプロフィティスが用いられる。現代のにせ預言者はカマキリ(マンティス)である。カマキリは生餌しか食べない。にせ預言者も生餌である人間を食らう。強欲で残酷である。カマキリの前足は、祈りのポーズを取りながら、生餌を挟む道具である。にせ預言者は、祈ってあげようと言って、人を絡め取る。預言喫茶など、いかがわしいところに、興味本位で行ってはいけない。住所や名前を正直に書いてはいけない。簡単にプライバシーを漏らしてはいけない。そこはカマキリが捕食するものを待っている喫茶店である。
# by maranatha | 2016-09-08 21:20

新約の祭司の務め

イエス・キリストを信じて救われた人はすべて祭司である。牧師が祭司であると教える教会があるが、これはプロテスタントの教会とは言えない。パウロは新約の祭司の務めについて言っている。「それも私が、異邦人のためにキリスト・イエスの仕え人となるために、神から恵みをいただいているからです。私は神の福音をもって、祭司の務めを果たしています。それは異邦人を、聖霊によって聖なるものとされた、神に受け入れられる供え物とするためです。」(ローマ15:16)ペテロはクリスチャンに対して「あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばらしみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためなのです。」(1ペテロ2:9)旧約の祭司は罪の贖いのいけにえを献げるが、新約の祭司は罪の赦しの福音を宣べ伝える。
# by maranatha | 2016-09-08 18:21

時代背景

「ダビデはユダのベツレヘムのエフラテ人でエッサイという名の人の息子であった。エッサイには八人の息子がいた。この人はサウルの時代には、年をとって老人になっていた。」(1サムエル17:12)

士師記の20章によると、ベニヤミン族は600人の兵士のみが生き残った。ベニヤミン族以外の全イスラエル40万人の兵士は、ベニヤミン族の兵士と戦うとき、最初に攻める部族を神に伺った。「ユダが最初だ。」(20:18)この兵士の中にエッサイがいたとしたら、時代的には、サウルの父キシュが600の兵士の中にいてもおかしくはない。サウルはダビデを執拗に殺そうとした。可能性としては、彼らの父たちも壮絶な戦いをしたことが考えられる。それが、祖父たちの時代の戦であっても、孫たちはその戦話を聞いたことになる。

聖書は、時代背景を知ると、興味が尽きない。特に、地名が出てくるとき、そこで以前何があったかを知っておくと良い。人と人との関連も書き上げて読んで行けば、見落としていたことを発見できる。

注:エフラテはヤコブの時代にはエフラテと言った。カナン占領後はこの地はユダ族の割り当て地となり、エフラテはベツレヘム(パンの家)と言われるようになった。
# by maranatha | 2016-09-03 21:13
宗教問題

by maranatha