小学生のころ、よく遊んだお堂の近くの堀に、「コブラ」のようなヘビがいた。いるはずのないものがいる。近づいて見ると、ヘビがカエルを飲み込んでいる途中だった。
「ネコ」らしいものが歩いている。ネコにしては頭が横に大きい。近づいて見ると、ネコが大きな魚をくわえて歩いている。大きすぎて、胸をそらして歩いている。
カラスの巣を見たことがある。ハンガーをいくつも組み合わせていた。カラスが家の物干し竿に掛けてあるハンガーをいくつも持っていったことがある。巣を見て納得した。
山に行って、鳥や動物を見つける方法がある。じっと一か所を見ていると見つける確率が減る。ぼうっと見て、ちょっと動くものに目を向けると見つけやすい。
毎日、空を見上げる。部屋の湿度計を毎日見るが、上空の湿度にも関心がある。薄く刷毛で入ったような雲があると、明日から天気が崩れるな、と独り言ちする。
私は石集めが趣味だ。始まりは、子供のころ、砂利道を整備するための砂利が家の近くに置かれてあったからだ。砂利山の中からオンジャクを捜した。たどれば何かがわかてくる。